
首都圏の私鉄で活躍している1990年代生まれのベテラン車両のうち,全車健在の形式をさまざまな角度から探る連載企画の5回目.シリーズ名の「知見乗写」とは,鉄道ファンならば会得したい「知る」,「見る」,「乗る」,「写す」の4要素を並べた造語で,その視点から今回は相鉄の10000系と11000系を取り上げました.老朽車両の置換え目的に導入された10000系と11000系は,どちらもJR東日本の通勤車と共通設計の車両として登場,登場時には大いに注目を集めました.前者はE231系,後者はE233系をベースとしており,コスト削減が図られましたが,車両デザインや装備には相鉄オリジナルの部分も存在しています.また,10000系は現在,機器更新・前面スタイル変更・車内リニューアル・塗色の「YOKOHAMA NAVYBLUE」化といった工事の過渡期に当たるため,バラエティ豊かな状態です.11000系も含め,編成毎の差異を記録する前にベテラン2形式を細かくチェックしてまいりましょう.
鉄道ファン2023年8月号の見どころ
- 特集相鉄・東急新横浜線 開業
- C58 239号機けん引“SL銀河”運転終了
- CAR INFO
- 疾風激走
- 首都圏情報コレクション 西武鉄道 豊島園駅リニューアル
- 「石北特急」ものがたり
- EF65 500番台のむかし話
- 駅徒然 拡大版 39.大阪
- 他社へ転じた大手私鉄の車両たち 2022年3月1日〜2023年3月31日,14両を解析
- 阪急電鉄 車両の近況 2023
- シリーズ知見乗写 今もっとも輝いているベテラン車両たち5 相鉄10000系・11000系
- プレイバック展望館 木曽路を走る 中央西線-1
- 忘れ得ぬ鉄道情景・電鉄編8 大井川鐵道 蒸機もいいけれど
- 日本の鉄道遺産 単純トラスから連続トラスへの進化(その1)—只見線・滝谷川橋梁—
- フランス最大の蒸気機関車フェスティバル開催
- REPORT
- POST
- 別冊付録 大手私鉄車両ファイル