相鉄10000系・11000系

首都圏の私鉄で活躍している1990年代生まれのベテラン車両のうち,全車健在の形式をさまざまな角度から探る連載企画の5回目.シリーズ名の「知見乗写」とは,鉄道ファンならば会得したい「知る」,「見る」,「乗る」,「写す」の4要素を並べた造語で,その視点から今回は相鉄の10000系と11000系を取り上げました.老朽車両の置換え目的に導入された10000系と11000系は,どちらもJR東日本の通勤車と共通設計の車両として登場,登場時には大いに注目を集めました.前者はE231系,後者はE233系をベースとしており,コスト削減が図られましたが,車両デザインや装備には相鉄オリジナルの部分も存在しています.また,10000系は現在,機器更新・前面スタイル変更・車内リニューアル・塗色の「YOKOHAMA NAVYBLUE」化といった工事の過渡期に当たるため,バラエティ豊かな状態です.11000系も含め,編成毎の差異を記録する前にベテラン2形式を細かくチェックしてまいりましょう.

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鉄道ファン2023年8月号表紙

『鉄道ファン』2023年8月号電子版

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