821系
YC1系

新車ガイドでは,JR九州が老朽化している車両の置換えを目的に,「やさしくて力持ちの鉄道車両」という開発コンセプトのもと,今後20年の標準車両となるべく開発した車両2種を取り上げています.まず一つ目は,近郊形交流電車の821系です.福岡都市圏の輸送力確保を考慮したロングシート車両ですが,最新機器の採用による消費電力削減,305系やBEC819系で採用されたサービス機器の採用など,コンセプトにふさわしい車両となっています.そして,もう一つ,こちらは電車ではなく,老朽気動車の置換え用として導入を予定しているハイブリッド気動車YC1系です.エンジンに直結した発電機によって得られた電気エネルギーで主電動機を駆動するシステムを採用,さらに屋上に搭載する主回路蓄電池に貯めたエネルギーを有効活用するというもので,まずは量産先行車2両が導入されました.ちなみに,形式の「YC」は開発コンセプトでもある「やさしくて(Yasashikute)力持ち(Chikaramochi)」の頭文字から取ったもの.これら2形式の公式紹介記事と主要諸元表,巻末には形式図と床下機器配置図も掲載しています.

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鉄道ファン2019年3月号表紙

『鉄道ファン』2019年3月号電子版

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