国内外の乗り物事情に詳しく,書籍においてもその知見を遺憾なく発揮されている,いのうえ・こーいちさんによる新しい連載が始まります.日本では,釜石線のC58形やJR九州の8620形の引退などもあり,保存蒸機の先行きに不安を感じる状況ではありますが,ことイギリスなどの海外では,いくつもの蒸機が復活を果たし,煙のある情景がますます増えています.そこで,「いまでも見ることのできる蒸気機関車情景」をテーマに,海外の蒸気機関車を紹介していく新連載「海外蒸機を見に行こう」をはじめます.初回となる今回は,プロローグ(第0回)として,イギリス・スタッフォードシャー州のスタットフォード・バーン鉄道にて,いのうえ・こーいちさんが撮影した28両もの蒸気機関車を一挙にご紹介します.