JR北海道が「単独では維持困難」とした10線区13区間の現状を探るその第2回目は,最北に至る宗谷本線と日本海に延びる留萌本線です.昨夏にはJR東日本の"風っこそうや"の臨時運転が行なわれ注目を浴びた宗谷本線は,札幌直通列車はもはや1往復のみと現状はかなり厳しい様子,とりわけ名寄以北は列車削減が続いています.いっぽう,かつては"SLすずらん"や"増毛ノロッコ"といったイベント列車が盛んに運転されていた留萌本線は,バス転換が提案される路線となってしまいました.どちらも冬季には,定期排雪(除雪)列車の運行があり,見どころは多いのですが,実状はどのようになっているのでしょうか.前回に続いて,道内在住の冨永昌嗣さんの調査記事をご覧ください.