小田急50年来の悲願とも言われる二つの大きな出来事がこの春,2018年3月17日ダイヤ改正で実現しました.一つは,都心側(代々木上原)から登戸までの立体複々線化,もう一つは,特急ロマンスカーでの新宿―小田原間60分切りダイヤ設定です.立体複々線化開通による時短効果は抜群で,これまでノロノロ運転が当たり前にだった朝ラッシュ時の変わりよう,速達化による爽快感はこの上なく,長年の利用者である結解学さんの記事にも現れています.
また,特急ロマンスカーにとっても転換点となるダイヤ設定となったことから,全ロマンスカー9形式の概要もここで改めて解説記事を設けました.大沼一英さんが小田急OBの生方良雄さんにインタビュー,GSEの乗車記とこれまでのロマンスカー秘話をご披露いただいております.さらに,稼働編成が1本のみとなったLSEがとくに注目を浴びていることから,当編成を中心に眺めた特急ロマンスカーの(停車駅・列種名)変遷を宮本康宏さんにレポートしていただきました.なお,特集末には2月末現在の小田急全車配置表(編成図)も収録いたしました.小田急の今と特急ロマンスカーを知り尽くす内容です.