写真:JR九州813系1100番代 編集部撮影 南福岡電車区にて 2007-3-5(取材協力:JR九州)
JR九州は,持続可能な交通ネットワークの維持と将来の労働人口減少への対応として進めている鉄道自動運転の取組を拡大すると発表した.
2025(令和7)年12月1日(予定)からは,GOA2.0自動運転(自動列車運転支援装置)を,813系・817系で運転される列車について,鹿児島本線の門司港—荒尾間と,日豊本線の小倉—宇佐間で導入する,
さらに,2027(令和9)年末までの目標として,GOA2.5自動運転の区間を拡大し,813系で運転される列車について,鹿児島本線の門司港—小倉間と,日豊本線の小倉—宇佐間で導入することを目指す.
▲FS-ATOへのDB搭載による地上設備投資最小化
GOA2.5自動運転区間拡大にあたり,2024(令和6)年3月から開始したGOA2.0実証運転で確認された技術をGOA2.5にフィードバックし,導入の効率化を図る.GOA2.0自動運転技術をGOA2.5にフィードバックすることで,GOA2.5自動運転導入における地上設備投資の最小化を図る.これは,FS-ATO(自動列車運転装置)への車上DB(データベース)搭載により,地上設備が不要となることから実現した.
これにより,従来の香椎線と同じスキームで整備した場合と比較して,必要地上子数は約1/3,地上設備投資額は約1/4に最小化される見込み.
▲GOA2.0自動運転を活用したGOA2.5導入までの期間短縮
また,GOA2.0自動運転を活用することで,GOA2.5導入までの期間も短縮される.地上設備の着工迅速化や工期短縮,設備数削減に加え,日中に試運転が可能となることで検証試運転の期間が短縮されることから,走行試験開始から実現まで,2年半を目標としている.
※GOA(Grades of Automation)...自動化のレベルを示す国際的な指標.GOA2.0(自動列車運転支援装置)は運転士が乗務し,運転操作の一部を自動化するものであり,GOA2.5(自動列車運転装置)は車掌など動力車操縦者免許が不要な添乗員が乗務し,運転操作の大部分を自動化するもの.
一部画像はJR九州ニュースリリースから












