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京都市交,7月19日から20系第6編成の営業運転を開始

京都市交通局 20系

写真:京都市交通局20系  編集部撮影  竹田車両基地にて  2021-8-30(取材協力:京都市交通局)
※写真は第1編成

京都市交通局は,烏丸線で運用する20系第6編成について,2024(令和6)年7月19日(金)から営業運転を開始すると発表した.

京都市交,7月19日から20系第6編成の営業運転を開始

▲第6編成の標記銘板(事業者・車号)

 「京象嵌(きょうぞうがん)」の技法を活用した標記銘板(事業者・車号)については,上下に配した伝統文様「幸菱(さいわいびし)」の基本の柄はそのままに,編成ごとにデザインを変更することにしているが,第6編成では,幸菱の面積を広げて,漆(黒)と金のコントラストを強調したデザインとする.

京都市交,7月19日から20系第6編成の営業運転を開始

▲第6編成の「釘隠し」

 中間車両の連結部通路の壁に掲げられている「金属工芸」の技法を活用した「釘隠し」については,「京の生き物」をテーマとし,2236号車は「オオサンショウウオ(清滝川の渓流)」(春),2336号車は「鮎(鴨川の友釣り)」(夏),2636号車は「鈴虫(鈴虫寺)」(秋),2736号車は「ユリカモメ(鴨川デルタ)」(冬)をモチーフとしたデザインが採用されている.

京都市交,7月19日から20系第6編成の営業運転を開始

▲第6編成「おもいやりエリア」の飾付けイメージ(左:2136号車/右:2836号車)

 先頭車の「おもいやりエリア」への伝統産業品の飾付けは,2136号車は「京印章」,2836号車は「京繍」となる.
 このほか,「北山丸太」と「京くみひも」の組み合わせによる一部のつり手の鞘については,第5編成まで平安時代以降の公家社会で使われてきた「襲(かさね)の色目」(衣服を重ねて着た時の色の取り合わせ)をテーマとしてきたが,第6編成からは,京くみひも工業協同組合からの新たな提案により「植物や自然の風景」をテーマとした「桜(春)」,「清流(夏)」,「菊(秋)」,「椿(冬)」とすることで,これまでより少し明るい色目とする.
 営業初列車となるのは,7月19日(金)に竹田駅を15時46分に発車する国際会館行きで,運行ダイヤの詳細は京都市交通局のWEBサイトで公開される.

一部写真は京都市交通局WEBサイトから

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