JR西日本では,2023(令和5)年3月31日(金)の始発列車から,JR京都線 茨木駅,片町線・おおさか東線 放出駅,大阪環状線・桜島線 福島駅で「ホーム安全スクリーン」の使用を開始すると発表した.
使用開始となるのは,茨木駅2番・3番のりばと放出駅,福島駅のすべてののりばで,今後,2023(令和5)年上期に茨木駅1番・4番のりば,桜ノ宮駅1番・2番のりば,兵庫駅1番~4番のりば,天王寺駅1~6番のりば,摂津富田駅2番・3番のりば,新大阪駅1~3番のりば,海老江駅1番・2番のりば,元町駅1番・2番のりば,芦屋駅2番・3番のりばの合計9駅25のりばで,整備・着手が予定されている(整備予定は変更の場合あり).
「ホーム安全スクリーン」は,ホーム上の屋根に設置されたセンサで物体を検知し,JR西日本が独自に開発したアルゴリズムにより,利用客の転落を判定する.転落を判定した場合,非常報知灯を自動的に作動させ,運転士に危険を知らせるとともに,駅事務室の係員にもホームでの異常を通報する.センサにより,人の転落を高い精度で自動的に検知・判定し,自動的に非常報知灯を作動させるシステムは,国内で初めてとなる(鉄道ニュース2022年4月14日掲載記事参照).
またJR西日本では,2023(令和5)年4月1日(土)から近畿エリアの一部エリアにおいて,鉄道駅バリアフリー料金制度を活用し,バリアフリー設備(ホーム柵・ホーム安全スクリーン・エレベータなど)の整備を進める.ホーム柵・ホーム安全スクリーンの整備については,「JR西日本グループ鉄道安全考動計画2027」の2027(令和9)年度の到達目標として進めることで,ホームからの転落による列車と乗客の接触事故の防止を図る.
なお,福島駅は,これまで技術開発・現地検証を行なってきた機器の本稼働となるため,鉄道駅バリアフリー料金制度の適用対象外となる.
一部画像はJR西日本ニュースリリースから