JR西日本は,2023(令和5)年3月18日(土)にダイヤ改正を実施すると発表した.
山陽新幹線では,“のぞみ”・“さくら”・“みずほ”の1時間あたりの最大運転本数を拡大する.“のぞみ”については,博多発着の臨時列車を増やし,多くの時間帯で定期列車を含めた片道最大運転本数が8本となる.これにより,利用が見込まれる期間により多くの速達列車を運転できるダイヤとなり,関西・名古屋方面への利便性が向上する.博多—小倉間については,発車間隔を均等化を行なう.日中時間帯の最大発車間隔がおおむね20分とするほか,利用の多い8時台の運転本数を見直し,待ち時間を短縮する.新下関始発となる“ひかり”590号を設定するとともに,新山口で“のぞみ”2号へ乗換が可能なダイヤとする.
北陸新幹線では,大宮—高崎間の最高速度向上(240km/h→275km/h)により,“かがやき”・“はくたか”の所要時間を最大2分短縮する.
北陸エリアでは,朝時間帯の高山本線 越中八尾—速星間の列車を増発する.特急“花嫁のれん”はアテンダントが乗務していることから車掌の乗務を取り止めるが,これまでどおりアテンダントがおもてなしを実施する.
近畿・京阪神エリアでは,新大阪駅から大阪環状線に至る線路(東海道線支線)の一部を移設・地下化し,大阪駅(うめきたエリア)を設置する.この地下ホームには,これまでは大阪駅に停車していなかった関西国際空港に向かう特急“はるか”・“くろしお”が停車する.新大阪—久宝寺間で運転しているおおさか東線の列車が大阪(うめきたエリア)まで乗り入れ,直通快速がJR淡路に停車する.
またJR神戸線・JR京都線・琵琶湖線の新快速で設定されている有料座席サービス「Aシート」については,運転本数を現行の2往復から6往復に増発する.
奈良線は,切換工事の進ちょくにより,京都—城陽間と山城多賀—玉水間の複線化が完了する.これにより,対向列車との待ち合わせを解消することで京都—奈良間の所要時間短縮と,全時間帯において運転間隔を均等化する.「みやこ路快速」は,おもに昼間時間帯の列車の所要時間を短縮する.
特急列車では,“はるか”12・43号が日根野・和泉府中に停車する.和歌山エリアでは,和歌山駅の発車時刻について,11時〜16時台の箕島・御坊行きを毎時0分と30分に統一し,9時〜15時台の和歌山市行きを毎時45分に統一する.
北近畿エリアでは,特急“はまかぜ”1号の時刻を繰り上げることで,大阪から豊岡・城崎温泉での滞在時間を約1時間40分拡大する.あわせて,行先についても鳥取行きに変更する.
岡山地区では,朝の通勤・通学時間帯において,山陽本線 岡山—福山間に1往復を新設する.広島地区では,芸備線の普通列車の一部を快速“みよしライナー”に変更し,所要時間を短縮するほか,平日夕方に三次発広島行きの列車1本を新設する.
山陰地区では,新幹線の時刻変更にあわせて,特急“スーパーおき”の運転時刻を変更する.これにより一部列車では,新幹線との接続により,島根県西部と九州方面との所要時間が短縮する.
このほか,山陽本線 岩国—下関間で,一部列車を除き終日ワンマン列車として運転する.宇部線の新山口—宇部間と山陰本線の小串—下関間では,現行の昼間時間帯を中心に運転しているワンマン列車について,終日運転に拡大する.
詳しくは,JR西日本ニュースリリースに掲載されている.
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