山陽電鉄,「人特化型踏切障害物検知システム」を本格導入

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2021年7月2日掲載
山陽電気鉄道6000系

写真:山陽電気鉄道6000系  編集部撮影  東二見車庫にて  2016-4-13(取材協力:山陽電気鉄道)

山陽電気鉄道は,踏切における事故対策の一環として,踏切に滞留した人を映像からAIを用いて検出する「人特化型踏切障害物検知システム」を導入すると発表した.

 これは,株式会社オプテージ,K4 Digital株式会社,株式会社山電情報センターの3社とともに,2020(令和2)年8月から実証実験を行なっていたもので,実験により,踏切の安全性向上が期待できるとの結果を得たことから,導入に至った.なお,AI画像解析による人検知と信号保安装置を連動させたシステムの実運用は,国内で初導入となる.

山陽電鉄,「人特化型踏切障害物検知システム」を本格導入

 システムでは,これまでの踏切障害物検知装置に加え,踏切映像からAIにより踏切内に取り残された人を検知する.ただし,画像解析による検知システムであるため,性能には限界があり,天候などの影響で鮮明な画像が得られないなど正確に検知できない場合もあるが,その場合でも自動車などの障害物については,従来の踏切障害物検知装置で検知が可能としている.
 また,AIが異常を検知した場合は,特殊信号発光機(停止信号)と連動させることにより,接近する列車の運転士に即時発報し,緊急停止を促す.異常が発生した場合は,ネットワークを経由して運転指令室に通知すると同時に,PC画面から現地の踏切映像(監視動画,異常発報時・異常が解除となった時の静止画)を確認できる.
 さらに,踏切内の障害物検知だけに留まらず,検知した異常を回避するための仕組も取り入れており,株式会社オプテージでは今後,通行量調査や駅ホーム上での事故防止などへの応用も検討している.

※一部画像は株式会社オプテージ提供