京成電鉄では,駅や列車内・WEB上における利用客への情報提供手段を順次拡充すると発表した.
これまでにも駅構内・列車内の多言語表示の推進や携帯形自動音声翻訳機の配備など,訪日外国人にも不自由なく利用できるように取り組んできたが,今回,多言語対応の取組をさらに推進し,駅構内・列車内における多言語放送の強化を行なう.
京成線7駅(京成上野駅,日暮里駅,押上駅,青砥駅,京成高砂駅,空港第2ビル駅,成田空港駅)では,専用タブレットと翻訳専用サーバが一体化した多言語翻訳放送装置を設置する.これは,駅係員が専用タブレットに案内文をテキスト入力または音声登録を行ない,駅放送器に接続することで,駅構内に4ヵ国語で放送できるもので,これにより,訪日外国人に対しても細かい内容まで伝えることができる.
WEBサイトの「列車走行位置」ページと「京成アプリ」についてはアップデートを行ない,運転見合わせ・遅延発生区間表示の追加や,列車詳細情報の拡充として,運行中の列車を選択すると,両数や停車駅,標準の停車時刻などを表示できるようにする.また駅詳細情報では,バス停留所情報の追加と空港第2ビル駅・成田空港駅において,成田空港を発着する航空機のフライト情報へのリンクを追加する.あわせて対応言語も5ヵ国語(日本語,英語,中国語,韓国語,タイ語)に対応する(「京成アプリ」は日本語のみ).
列車内においては多言語案内放送を実施する.これは,車掌が携帯しているタブレット端末にアプリを導入し,車両の放送装置と接続することで,次の停車駅の案内や異常時・啓発などの案内放送を4言語で実施する.導入する列車は,「スカイライナー」,アクセス特急と一部の一般列車(他社所属車両は除く)で,「スカイライナー」,アクセス特急ではすでに自動放送装置による案内は行なわれている.
このほか,京成線運行情報WEBサイトを3月31日(火)にリニューアルする.従来のテキストに事象ごとに色分けした記号と路線イメージ図を加えて運行情報を表示し,運行情報Twitterにも同じ路線イメージ図を掲載する.あわせて振替輸送の案内や,対応言語も4ヵ国語(日本語,英語,中国語,韓国語)とする.
特記以外の画像は京成電鉄のニュースリリースから