東急武蔵小杉駅などで,LPWA通信規格「ZETA」による実証実験を実施

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2019年5月8日掲載
東京急行電鉄 5050系4000番台

写真:東京急行電鉄5050系4000番台  編集部撮影  長津田検車区にて  2011-5-3(取材協力:東京急行電鉄)

LPWA通信規格の「ZETA(ゼタ)」の活用を目指す「ZETAアライアンス鉄道ワーキンググループ※」では,東京急行電鉄協力のもと,駅構内と線路沿線の構築物や施設・設備の安全性向上とメンテナンス性向上を目的に,2019年5月中旬から8月末日まで(予定)の間,「ZETA」を活用したIoT実証実験を実施すると発表した.

 実験では,東急東横線・目黒線の武蔵小杉・新丸子・元住吉の各駅ホーム・コンコースと武蔵小杉1号踏切などにセンサ,武蔵小杉駅に基地局を設置.センサにより非常ボタンが押された場所の認識・無線遠隔操作での音声発報・レール温度の感知・沿線建築物の劣化診断・高架構造物の劣化予兆診断などの情報が基地局を経由して監視拠点に送られ,各場所のセンサから基地局への無線通信,センサなどの性能の確認を実施する.

東急武蔵小杉駅などで,LPWA通信規格「ZETA」による実証実験を実施

 LPWA(Low Power Wide Area)とは,消費電力を抑えた遠距離通信を実現する通信方式で,低コストでさまざまな設備の状態監視を行なうことが可能.また,ZETAとはZiFiSense社が開発したIoTに適したLPWA通信規格で,超狭帯域による多チャンネルでの通信,マルチホップ・メッシュネットワークによる分散アクセス,低消費電力による双方向通信などを実現した.ほかのLPWA同様,2kmから10kmの無線通信が可能で,中継器を利用したマルチホップ機能により最大4倍程度の距離での通信が可能となっている.
 また,中継機やセンサは低消費電力稼働のため,電池駆動が可能となり,配線不要となる.電池寿命は通信頻度に依存するが,約5年から10年使用できるとしている.

 ※ZETAアライアンス鉄道ワーキンググループ
 アイティアクセス,オプテージ,QTnet,テクサー,東急テクノシステム,凸版印刷,日本電気通信システム,アイテック阪急阪神(ワーキンググループ主査)で構成されるワーキンググループ

特記以外の写真はZETAアライアンス提供