JR東日本では,2021年のダイヤ改正で新形車両のE131系を投入,外房・内房・成田・鹿島線の各線で運用を開始しました.このような新たな系列の車両が,JR線の千葉県内の路線や区間に投入されるのは,じつに久しぶりのことであり,また,外房・内房線では,安房鴨川で折り返えさずに房総半島をぐるりとまわるように直通していた往年の列車をほうふつとさせる運用が設定され,さらに,この列車に新鋭のE131系が充当されることも合わせて,特筆に値します.これを機に,外房線と内房線について,その歴史,列車や車両の変せんを数回に分けてたどります.その第1回にあたる今回は,「新鋭E131系デビュー編」として,E131系による木更津発上総一ノ宮行きの普通列車に乗車して,房総半島をぐるりと巡り,そのもようをお届けいたします.また,スマートな装いの新形車両,E131系を細部に至るまで観察して紹介いたします.