西武鉄道は,40000系車両と「車いすご利用のお客さまご案内業務支援システム」が2017年度「グッドデザイン賞」を受賞したと発表した.
40000系は,お子さま目線に配慮した大形窓の搭載や,車いすやベビーカーの利用客,大きな荷物を持った方など,さまざまな乗客が安心で快適に利用できるスペースである「パートナーゾーン」の導入や,客室に多用したガラスが開放感を,また木材が質感を感じさせ,利用客の快適性向上につながっていることが評価されている.
「車いすご利用のお客さまご案内業務支援システム」は,2017年5月から西武線全駅(小竹向原を除く)で運用を開始している駅係員向けスマートフォン・タブレット用アプリケーションで,ICT技術とスマホの連携によって,駅係員の精神的な負担軽減と効率化の実現が果たした点が高く評価されている.
西武鉄道ではこのほか,「西武秩父駅」のリニューアルプロジェクトについて,「祭」をコンセプトとしたデザインエッセンスが散りばめられ,街に優しいデザインと,地元産の杉材や提灯といった秩父ならではの素材を装飾に使用するなど,地域に根ざしたデザインが評価され,「グッドデザイン賞」を受賞している.
なお,西武鉄道が「グッドデザイン賞」を受賞するのは,1994(平成6)年の10000系に続くものとなっている.
写真:西武鉄道40000系 編集部撮影 小手指車両基地にて 2017-2-13(取材協力:西武鉄道)