高松琴平電気鉄道(ことでん)は,四国運輸局に対し,2026(令和8)年10月1日(木)を改定実施予定日として,鉄道事業の旅客運賃の上限変更認可申請書を提出したと発表した.
今回の運賃改定は,円安やエネルギー価格の高止まり,物価高の影響により,鉄道施設の維持に不可欠な設備投資や修繕工事のコストが前回改定時の想定を大幅に上回るペースで上昇し続けていることや,労働人口の減少に対応するための適切な処遇改善による人材確保も急務となっており,経営努力だけではこれらの費用を賄いきれない状況から,利用者への負担を求める判断に至った.
改定率は,定期外(普通運賃)が15.4%,通勤定期が15.6%,通学定期が6.5%となる.普通旅客運賃の初乗り(2キロ以下)は現行の200円から230円に引き上げ,そのほかの区間では現行運賃から50円の値上げが実施される予定.また,これまで一部区間に設定されていた特定運賃については,今回の改定時に廃止される予定.
運賃改定による収益は,安全性の向上と利便性確保に向けた「鉄道事業再構築」に充てられる.主なプロジェクトとして,製造から50年前後が経過し老朽化が著しい車両の新造更新が挙げられ,2026(令和8)年度秋ごろから新形車両の営業運転を開始する計画である.
琴平線の太田—仏生山間における新駅「多肥駅」の整備や,同区間の1.8kmにわたる複線化事業も並行して進められており,定時運行率の向上と地域公共交通としての利便性強化を目指す.
ことでんでは今後も,IC乗車券「IruCa」による多様な運賃サービスの提供や,デジタル企画乗車券の拡充,さらには普通乗車券のキャッシュレス化の推進など,デジタル化による利用者サービスの向上に継続して取り組むとしている.
詳しくは,高松琴平電気鉄道ニュースリリースに掲載されている.
写真:高松琴平電鉄1080形 能登暁規撮影 仏生山にて 2009-1-29
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