写真:南海電気鉄道8300系 松本洋一撮影 住ノ江検車区にて 2015-9-2(取材協力:南海電気鉄道)
南海電気鉄道は,2026(令和8)年度の設備投資計画を発表した.「鉄道事業の持続可能性を高める安全・安定的な輸送基盤の強化」や,バリアフリー対策などの「社会的要請に応えるサービスの高度化」を進めるため,設備投資額は総額約340億円規模を予定している.
写真:南海電気鉄道「GRAN 天空」 松本洋一撮影 千代田工場にて 2026-2-16(取材協力:南海電気鉄道)
車両については,8300系を2026(令和8)年度に12両新造する.
2000系を改造した新たな観光列車「GRAN 天空」が,2026(令和8)年4月24日から難波—極楽橋間で運行を開始しており,紀州材や錫製の手洗い鉢,さらに大阪欄間といった沿線の伝統文化を象徴する装飾を施した空間で,地元食材の食事を提供するなど移動そのものを楽しむサービスを展開している.これにともない,難波駅の1番線降車ホームを「GRAN 天空」専用の0番のりばへ改修し,受入れ体制を整備した.
▲中百舌鳥1番線ホームドアのイメージ
駅ホームの安全性向上については,2026(令和8)年度に中百舌鳥駅1番線でホームドアの設置を完了する予定.あわせて,岸里玉出駅のホーム上屋鉄骨塗装(3期)工事や,貝塚・八幡前・中百舌鳥・河内長野,林間田園都市・極楽橋の各駅におけるホーム上屋屋根の改修工事を実施するほか,金剛駅や堺駅では待合室の改修,または建替工事を推進し,安全性と快適性の両立を図る.
▲諏訪ノ森—浜寺公園間 高架橋
連続立体交差事業については,堺市内の南海本線で高架橋工事を進め,諏訪ノ森—浜寺公園間では新たに道路をまたぐ架道橋部の工事に着手する.高野線においても堺東駅の留置線機能を代替する渡り線の敷設工事や鉄道施設の設計業務を継続する.
大規模地震に備えた耐震補強工事として,難波—新今宮間,泉佐野—りんくうタウン間,伽羅橋—高師浜間での高架橋柱の補強,住ノ江検車区や鳥取ノ荘変電所の耐震化を実施する.防災面では千代田—河内長野間での斜面補強工事などを計画し,自然災害への耐性を高める.
▲自動運転・ワンマン運転概要
将来の労働力不足を見据えた変革として,2027(令和9)年度に高師浜線で開始予定の「GOA2.5 自動運転」に向けた行政手続きや,地上設備工事を2026(令和8)年度中に完了させる予定.あわせて,列車前頭に乗務する係員の教育体制の策定も進める.
効率的な保守体制の構築に向けては,設備の状態をリアルタイムで監視するCBM(状態基準保全)を導入し,岸里玉出駅,りんくうタウン駅,小原田車庫でモニタリング機能付きの電気転てつ機への置換えを進める.
車内防犯カメラを新たに144両に設置し,2026(令和8)年度末には全車両の約67%にあたる560両で運用を開始することを目指す.
▲難波駅2階中央口改札内コンコース
駅舎の利便性向上に向けて,難波駅南口の第3期改修工事や,貝塚・林間田園都市の各駅で駅舎リニューアルを計画している.あわせて,松ノ浜・岡田浦・淡輪・孝子・上古沢の5駅では,駅トイレリニューアルプロジェクトを予定しており,対象の全88駅のうち82駅でリニューアルが完了する見込みである.
詳しくは,南海電気鉄道ニュースリリースに掲載されている.
一部画像は南海電気鉄道ニュースリリースから













