▲西武新宿線向け新形車両「トキイロ」車両外観イメージ
西武鉄道は,2026(令和8)年度の鉄道事業において,過去最大となる総額462億円の設備投資を行なうと発表した.
車両については,新宿線の有料着席サービスを刷新するため,2027(令和9)年春の運行開始を目指して新車両「トキイロ」を導入する.車両デザインは「時の色」をコンセプトに,朝,昼,夕の空をイメージした「エナジーウェーブ」を配し,全席コンセントの設置,リクライニングシートの採用により快適性を追求する.
写真:西武鉄道7000系 谷口順一撮影 西所沢—小手指間にて 2026-4-10
東急電鉄から譲受した9000系については,「サステナ車両」7000系として3編成の整備・改修が完了し,2026(令和8)年6月27日(土)に運行を開始する.2026(令和8)年度はさらに4編成を東急電鉄から譲り受ける予定であり,既存車両の置換えを通じてSDGsへの貢献を加速させる.
※サステナ車両...他社から譲受したVVVFインバータ制御車両を西武鉄道独自の呼称として定義
▲L00系 第2編成のイメージ
山口線では,新形車両「L00系(れおけい)」を順次導入し,2027(令和9)年度にかけて全3編成の更新を進める.2026(令和8)年度に導入予定の第2編成については,夜空のようなネイビーブルーのカラーリングに「西武園ゆうえんち」の人気イベントである花火やイルミネーションをイメージしたラッピングで,ゆうえんちの華やかで楽しい時間を想起させるデザインとする.
▲新形レストラン列車「vies(ヴィエス)」車両外観イメージ
このほか,2027(令和9)年度以降に運行開始を予定している新たな有料列車として,2028(令和10)年3月には特急「Laview」をベースとした新形レストラン列車「vies(ヴィエス)」の運行を開始し,国内最大級の厨房面積を有する車両でフルコース料理を提供する.
メカニックデザイナー・大河原邦男氏の監修により10000系(VVVF車)をリニューアルした新宿線観光特急も,2028(令和10)年度中に登場する予定.
▲ホームドアおよび固定柵の長期的な整備目標
ホームドアなどのバリアフリー設備の整備について,2026(令和8)年度は,池袋(7番,特急ホーム)・中村橋・富士見台・新桜台の各駅で順次稼働を開始する.2030年代半ばまでには,主要区間である池袋—小手指間,西武新宿—新所沢間,小平—玉川上水間などの整備を完了させる方針である.
▲シールドマシン
新宿線の中井—野方間連続立体交差事業(地下化)では,2026(令和8)年5月8日(金)からシールドマシンによるトンネル掘進を開始した.2026(令和8)年度は,中井方面取付部〜新井薬師前駅部の区間から,順次野方方取付部に向けて掘進を実施する予定.
▲東村山駅付近 新宿線下り線高架化後の久米川第2号踏切道(府中街道)の状況
東村山駅付近連続立体交差事業(高架化)については,2025(令和7)年度に新宿線下り線高架化が完了しており,2026(令和8)年度は引き続き,新宿線上り線と国分寺線,西武園線の早期高架化を目指す.
井荻—西武柳沢間の連続立体交差化計画については,事業に必要な用地の取得を進めており,引き続き,事業主体である東京都や地元自治体と協力し,事業の早期完成を目指し,工事着手に向けた準備を進める.
野方—井荻間の連続立体交差化計画については,事業主体である東京都や地元自治体と協力し,引き続き,連続立体交差化計画の早期事業化に向けた準備を進める.
このほか,2027(令和9)年度以降に予定している事業として,西武新宿駅からつながる新宿サブナードとメトロプロムナードを結ぶ新しい地下通路が都市計画決定されたことを受け,引き続き,本通路の早期実現に向け,具体的な検討および関係者との協議を進める.
▲2D式検知領域(左)と「踏切異常検知システム」のイメージ
最新のデジタル技術を用いた事故防止策を強化する.踏切安全対策として,従来の「線」ではなく「面」で検知を行なう2D式踏切支障検知装置を10箇所に導入する.さらに,AIカメラ,3Dステレオカメラを用いた画像解析により,踏切内の滞留者を検知して列車に通知する「踏切異常検知システム」を新たに2箇所へ設置する.
自然災害対策では,西武秩父線 西吾野—正丸間での落石防護柵の整備,池袋線 東久留米—清瀬間などでの法面改良を実施する.高架橋の柱52本に対する耐震補強工事を実施し,2027(令和9)年度末までの完了を目指す.
▲自動改札機のイメージ
利便性の向上,デジタル化の展開として,クレジットカードなどのタッチ決済による乗車サービスの利用可能駅を,2026(令和8)年3月に58駅に拡大した.今後は,2026(令和8)年9月末に79駅,2027(令和9)年3月末には全駅へ利用可能駅を順次拡大する予定.タッチ決済の利用が可能となる各駅(小竹向原駅は除く)においては,QRコードを使用したデジタル企画乗車券の改札機利用もあわせて可能となる.
※「QRコード」は株式会社デンソーウェーブの登録商標です.
詳しくは西武鉄道ニュースリリースに掲載されている.
一部画像は西武鉄道ニュースリリースから













