鉄道ファン2026年5月号(通巻781号)
『鉄道ファン』2026年5月号
2026年3月21日発売
定価1300円(税込)

JR四国,2026年度の事業計画を発表

JR四国3600系量産先行車

写真:JR四国3600系量産先行車  編集部撮影  高松運転所にて  2025-12-23(取材協力:JR四国)

JR四国は,投資額210億円とする,2026(令和8)年度の事業計画を発表した.

JR四国8000系リニューアル車

写真:JR四国8000系リニューアル車  編集部撮影  多度津工場にて  2023-12-5(取材協力:JR四国)

鉄道部門では,利便性の向上と生産性の向上を同時に進めるための具体的な施策を展開する.環境負荷の低減と持続可能な輸送体系の構築に向け,新たに3600系ハイブリッド式ローカル車両の営業運転を開始するほか,主力特急である8000系やローカル気動車のリニューアル工事を継続して進める.
 特急“しおかぜ”・“南風”の運行開始55周年を記念したキャンペーンを展開するとともに,着席サービスの拡大と収入の安定確保を目指し,同列車の全席指定席化に取り組む.
 駅の利便性向上と省力化の象徴的な施策としては,徳島駅にQRコードの読み取りに対応した自動改札機を導入する.
 全国的な話題提供と利用促進を図るため「アンパンマン列車」のブラッシュアップを検討・実施し,「ものがたり列車」についても外国語放送などのサービスアップを通じてブランド力の強化を継続する.

JR四国2700系「土讃線アンパンマン列車」

▲写真:JR四国2700系「土讃線アンパンマン列車」  松本洋一撮影  多度津工場にて  2020-6-22(取材協力:JR四国)

 深刻な労働人口減少を見据え,デジタル技術や新技術を活用した業務効率化を加速させる.車両メンテナンスの拠点である多度津工場においては,自動化機械の導入による近代化を進める.メンテナンス手法の高度化についても,軌道モニタリング装置の導入推進や「機械・建築総合管理システム」の構築により,設備の維持管理をより効率的なものへと転換する.
 顧客サービス面では,デジタルサイネージを活用した適切な情報提供に加え,駅や列車内での忘れ物問い合わせに対し,AIによる画像検索や多言語チャットで対応可能なサービスを新たに導入し,利用者の利便性向上を図る.

JR四国キハ185系「伊予灘ものがたり」

写真:JR四国キハ185系「伊予灘ものがたり」  編集部撮影  多度津工場にて  2022-2-21(取材協力:JR四国)

 「中期経営計画2030」の目標である「連結償却前経常利益90億円」の達成に向け,鉄道以外の「稼ぐ力」を強化し,持続的な成長に向けた事業ポートフォリオを目指す.
 不動産・駅ビル事業では,松山駅周辺のまちづくりにおいて行政と連携し,エリア全体の価値向上と収益最大化を図る商業施設等の開発計画を進めるほか,高知での「コートヤード・バイ・マリオット高知」の開発を着実に進める.
 新規事業の育成については,サーモン陸上養殖事業において養殖装置を増設し,四国内での新たな事業拠点の開始を目指すとともに,インフラシェアリング事業を成長を支える柱として確立させる.収益の多角化とシナジーの最大化を目的に,海外案件を含むM&A戦略を進め,地域コングロマリットの形成を目指す.
 詳しくは,JR四国グループ事業計画2026/2026年度事業計画に掲載されている.

写真はすべてイメージです.

このページを
シェアする