JR西日本は,老朽化した山陽本線大畠駅(山口県柳井市)の駅舎建替えにおいて,国内でも先進的なCLT(直交集成板)構造を採用した新駅舎が完成したと発表した.
今回の取組は,同社が掲げる「駅ビジョン」の実現に向けたイノベーションの一環であり,近年の脱炭素社会に向けた木材利用促進の動きを踏まえたもの.
CLT構造は,ひき板を繊維方向が直交するように積層接着した材料を用いるもので,工場で加工されたパネルを現場で組み立てることで施工時間の短縮を可能にしている.
CLTは十分な構造品質とあたたかみのあるテクスチャーをあわせ持っているが,駅舎への採用事例は全国的にもまだ少なく,先進的な事例となる.
デザイン面では,周防大島をはじめとする瀬戸内の島々や海の風景を,駅空間で縁取るように設計されており,利用者は木のぬくもりを感じながら開放的な景観を楽しむことができる.
待合室のベンチにもCLTを使用することで,より温かみのある快適な空間を目指した.耐久性の高い外装材の採用や軒の出の設計を工夫することで,風雨からの保護を図り,維持管理の負担を最小限に抑える設計となっている.
工事期間は,2025(令和7)年1月から2026(令和8)年3月までであったが,駅舎部分については2025(令和7)年11月1日(土)からすでに供用を開始している.
JR西日本は今後も,地域社会と環境に配慮した駅舎づくりを積極的に進め,地域の魅力を高めていくとしている.
画像はすべてJR西日本提供















