鉄道ファン2026年4月号(通巻780号)
『鉄道ファン』2026年4月号
2026年2月19日発売
定価1300円(税込)

JR東海,飯田線 天竜峡—宮木間でQRコード決済を導入へ

JR東海 313系3000番代

JR東海は,飯田線の天竜峡—宮木間において,2026(令和8)年3月14日(土)の始発列車から,降車時の運賃支払いにQRコード決済(PayPay)を導入すると発表した.
 今回の導入は,2両以下のワンマン列車における車内精算の利便性向上を目的としている.従来,車内で高額紙幣を利用する場合,両替がしづらく乗客に不便をかけるケースがあったが,キャッシュレス決済の導入によりこれを解消する.導入に先立ち,2025(令和7)年8月1日(金)から10月31日(金)までの間,川路—宮木間で実証実験を実施していた(鉄道ニュース2025年7月18日掲載記事参照).
 決済方式は,乗客が運転士や駅係員の提示するQRコードをアプリで読み取る「ユーザスキャン方式」を採用している.
 対象区間内で利用する場合,降車場所によって方法が異なる.天竜峡・飯田・伊那市駅を除く区間では,2両以下のワンマン列車から降車する際に車内で決済が可能である.一方,天竜峡・飯田・伊那市駅の3駅については,ワンマン列車に限らず全列車を対象とし,降車時に駅係員へ運賃を支払う場合に利用できる.
 利用にあたっては,降車時に運転士または駅係員へ「PayPayで支払う」旨を伝え,アプリでQRコードを読み取った後,運賃表示器などで確認した金額を自身で入力する手順となる.支払い確定前には,必ず入力画面をスタッフに提示しなければならない.
 本サービスでの支払い対象は運賃のみで,特急料金などの「料金」や,定期券などを除く駅窓口での「乗り越し精算」には利用できない.金額の入力間違いによる返金はその場では行えず,後日の取引情報確認を経ての対応となるほか,通信障害時には現金での支払いが必要となる.

写真:JR東海 313系3000番代  能登暁規撮影  下地—船町間にて  2012-12-7
写真はイメージです.

※QRコードは株式会社デンソーウェーブの登録商標です
※ PayPayはPayPay 株式会社の登録商標です

このページを
シェアする