▲輸送フロー図
東武鉄道は,JR東海・JR西日本・JR貨物の3社と連携し,2026(令和8)年2月から開始される東武スカイツリーライン北千住駅待合室のリニューアル工事(鉄道ニュース2015年10月20日掲載記事参照)において,建材輸送に新幹線荷物輸送と鉄道コンテナ輸送を導入した.
▲モクロックの製品写真
今回の工事では,環境負荷低減の観点から,栃木県にある東武鉄道所有の山林から産出した間伐材が積極的に活用される.これまでは,間伐材の心材のみをベンチなどに使用し,周辺の端材についてはバイオマス発電などに利用していたが,今回はその端材を余すことなくチップ化・圧縮した「木チップ舗装ブロック(製品名:モクロック)」を床材として採用する.これにより,自社山林から切り出した資源の大部分を自社施設の建材として利用する,資源の循環を可能にした.
▲輸送全体図のイメージ
舗装ブロックの製作工場は,福岡県朝倉郡東峰村に所在しており,栃木県の山林から1000km以上離れていることから,製品の特性にあわせたハイブリッドな輸送モードが採用された.
往路となる栃木県から福岡県への輸送では,体積の大きい加工前の間伐材チップをJR貨物の「鉄道コンテナ輸送」で運搬し,復路となる福岡県から東京都への輸送では,加工・圧縮により体積が1/3となった製品を,JR東海の「東海道マッハ便」とJR西日本の「荷もっシュッ!」といった新幹線荷物輸送サービスを活用し,営業中の新幹線を利用して効率的に運搬した.これにより,従来のトラック輸送に比べ,環境負荷を抑えた「サスティナブルな輸送」を実現し,合計で約7631kgの二酸化炭素排出量削減を実現している.
▲東武鉄道の駅舎リニューアルにともなう環境配慮への取組
北千住駅特急専用ホームの待合室には,約2730枚のモクロックが敷設される予定である.東武鉄道とJR各社では,今後も鉄道の環境優位性を活かした連携を模索し,さらなる環境負荷の低減と企業価値の向上を目指すとしている.
なお,本工事や輸送の具体的なようすについては,東武鉄道の公式YouTubeチャンネルや公式Instagram(@tobu_good_loop)で順次配信される予定.
画像はすべて東武・JR東海・JR西日本・JR貨物 共同ニュースリリースから












