鉄道ファン2026年3月号(通巻779号)
『鉄道ファン』2026年3月号
2026年1月21日発売
定価1300円(税込)

関東の鉄道11社局,クレジットカード「タッチ決済」の相互利用を3月25日から開始

関東の鉄道11社局,クレジットカード「タッチ決済」の相互利用を3月25日から開始

関東の主要鉄道事業者11社局は,オムロン ソーシアルソリューションズ・三井住友カード・ジェーシービー・QUADRACと連携し,クレジットカードなどのタッチ決済を用いた後払い乗車サービスの相互利用について,2026(令和8)年3月25日(水)の始発から開始すると発表した.
 今回の連携には,すでにサービスを導入している京王電鉄・京浜急行電鉄・西武鉄道・東急電鉄・東京都交通局・横浜高速鉄道の6社局に加え,新たに小田急電鉄・小田急箱根・相模鉄道・東京メトロ・東武鉄道の5社が加わる.
 これにより,対象となる11社局の計54路線・729駅において,事前の乗車券購入やICカードへのチャージをすることなく,手持ちのクレジットカードなどを改札機にかざすだけで利用できる.
 利用者は,タッチ決済対応のカード(クレジット・デビット・プリペイド)または,同カードが設定されたスマートフォンなどを自動改札機の読取部にかざして利用する.対応ブランドはVisa,Mastercard,JCB,American Express,Diners Club,Discover,銀聯の計7ブランドとなる.
 運賃体系については,普通旅客運賃(10円単位)が適用される.現在は大人運賃のみの設定であり,小児が利用する場合も大人運賃が適用される点には留意が必要である.また,東京メトロ線と都営地下鉄線を乗り継ぐ場合には,連絡普通旅客運賃から70円が差し引かれる.
 利用上の制限事項として,入場時と出場時は必ず同一のクレジットカードなどを使用する必要があり,定期乗車券など他の乗車券との併用はできない.また,対象となる11社局以外の路線(利用可能エリア外)への乗越しや,エリア外の路線をまたいでの利用はできない.
 エリア外へ乗り越した場合は,降車駅で接続駅から降車駅までの運賃を精算した上で,別途対象駅で乗車駅から接続駅までの運賃精算とカードの入場履歴処理が必要となる.さらに,改札外乗換えが設定されている駅では,乗換時間が60分を超えると,乗換駅からの運賃が新たに発生する.
 相互利用の実現に向け,11社局とオムロン ソーシアルソリューションズは,関東特有の複雑な路線網や改札外乗換えに対応するため,新たな運賃計算システムを共同開発した.各社局は今後も,開始時点で対象外となっている路線や駅への拡大を順次進めるとしている.
 なお,相模鉄道では導入時,全駅の改札窓口と一部駅の自動改札機での利用となる.今後,自動改札機の更新時期にあわせて,順次対象の改札機を拡大する.西武鉄道では,2027(令和9)年3月までに全路線・全駅への対象範囲拡大を予定している.箱根登山ケーブルカーと東急世田谷線は,新たな運賃計算システムの対象外となる.
 詳しくは,共同ニュースリリースに掲載されている.

画像:東急株式会社提供

このページを
シェアする