
近江鉄道は,JR西日本のICOCAシステムを,2026(令和8)年3月から導入すると発表した.
これは,利便性向上やキャッシュレス化,非接触形サービスの展開を目的に,近江鉄道線全線(米原—貴生川間,高宮—多賀大社前間,八日市—近江八幡間)に導入する.乗車時と降車時に,チャージされたICOCAを各駅と車内に設置される入出場機にタッチすると,乗車区間の運賃が自動精算される(PiTaPaのポストペイ機能は利用不可).
あわせて,近江鉄道線の定期券ときっぷの機能をあわせ持った「ICOCA定期券サービス」も開始する.定期券区間内では,乗車時と降車時に各駅と車内に設置する入出場機にタッチすれば利用できる.また,チャージしておくことで定期区間外への乗り越し運賃の精算も可能となる.
さらに,近江鉄道線のICOCA定期券とJR西日本の鉄道定期券を1枚のICOCAで利用できる.なお,近江鉄道線とJR西日本の鉄道定期券は,各社の窓口で購入が必要となる.
ICOCA・ICOCA定期券の購入・払戻し・チャージについては,近江鉄道線の有人駅窓口において,それぞれデポジット500円を含めて販売される.デポジットは,ICカードを払戻しする際に手数料なしで返金される.
SF残額や定期券の払戻しには,別途払戻手数料が必要となる.チャージについては,近江鉄道線の有人駅窓口のほか,交通系ICカードの全国相互利用に対応した券売機やコンビニエンスストアなどでも可能となる.なお,有人駅窓口については検討中としている.
提供サービスの詳細については,決まり次第,改めて発表される.
※画像:JR西日本提供