
写真:京都市交通局20系 編集部撮影 竹田車両基地にて 2021-8-30(取材協力:京都市交通局)
※写真は第1編成
京都市交通局は,烏丸線で運用する20系第8編成について,2025(令和7)年9月8日(月)から営業運転を開始すると発表した.

▲第8編成の標記銘板(事業者・車号)
「京象嵌(きょうぞうがん)」の技法を活用した標記銘板(事業者・車号)については,上下に配した伝統文様「幸菱(さいわいびし)」の基本の柄はそのままに,編成ごとにデザインが変更されており,第8編成では,「幸菱」を斜め方向(左肩上がり)に配置し,シンプルさを表現したデザインとする.

▲第8編成の「釘隠し」
中間車両の連結部通路の壁に掲げられている「金属工芸」の技法を活用した「釘隠し」については,「交通局車両の移り変わりと京の玄関口の発展」をテーマとし,2238号車は「市電Ⅰ型と京の玄関口」(明治45年ごろ),2338号車は「市電(1000型)と京の玄関口」(昭和24年ごろ),2638号車は「地下鉄(10系)と京の玄関口」(昭和56年ごろ),2738号車は「地下鉄(20系)と京の玄関口」(現在)をモチーフとしたデザインが採用されている.

▲第8編成「おもいやりエリア」の飾付けイメージ(左:2138号車/右:2838号車)
先頭車の「おもいやりエリア」への伝統産業品の飾付けについては,編成ごとに伝統産業製品を変更することとしており,2138号車は「京版画」,2838号車は「京たたみ」となる.
「京版画」は,アートギャラリーのような実物の作品と小物を展示し,「京版画」の魅力を紹介する.「京たたみ」は,畳の歴史や種類,よろず知識のほか,天然藺草や畳表の種類,さまざまな畳縁(たたみべり)の文様,ふだん見ることができない畳の側面や断面,畳表や畳縁を使用したコースターや名刺入れ,草履などのグッズを実物展示する.
営業初列車となるのは,9月8日(月)に竹田駅を17時1分に発車する国際会館行きで,運行ダイヤの詳細は京都市交通局のWEBサイトで公開される.
一部写真は京都市交通局WEBサイトから