鉄道ファン2025年8月号(通巻772号)
『鉄道ファン』2025年8月号
2025年6月20日発売
特別定価1400円(税込)

東武100系「日光詣スペーシア」を台湾鉄道・台北駅で展示へ
〜台湾鉄道との友好協定締結10周年記念事業で実施〜

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東武100系「日光詣スペーシア」を台湾鉄道・台北駅で展示

写真:東武100系「日光詣スペーシア」  目黒義浩撮影  栗橋—新古河間にて  2015-4-26

東武鉄道と臺灣鉄路股份有限公司(台鉄)は,2025(令和7)年12月18日(木)に,友好協定締結10周年を迎えることを記念して,100系「日光詣スペーシア」の先頭車両を台北駅で展示すると発表した.

 これは,2024(令和6)年7月に日本民営鉄道協会と台湾鉄道観光協会が締結した「日本と台湾における鉄道観光プロモーションに関する協定書」の主旨に合致したもので,東武鉄道と台鉄はもとより,日本と台湾の双方で鉄道観光をフックとした交流人口増を図ることも目的としている.
 東武鉄道と台鉄は,2015(平成27)年12月18日に台鉄台北駅において日台間における交流人口増加を図るべく友好協定を締結し,以降,相互送客キャンペーンの実施を皮切りに鉄道現業同士の人的交流や,台鉄南港駅に設置したブースでの両社コラボレーションPR,台鉄の弁当節(駅弁フェア)出展のほか,東武鉄道の駅商業施設やグループアセットの視察(東武博物館や東京スカイツリー®など),意見交換を行なうなど,交流を続けてきた.

東武100系「日光詣スペーシア」を台湾鉄道・台北駅で展示

▲台北駅

 今回,締結から10周年の節目を記念し,台鉄特急「普悠馬(ぷゆま)」とともに,友好の懸け橋として活躍してきた「日光詣スペーシア」先頭車両(101-1号車)を台鉄に寄贈・展示するが,東武特急が海外に渡ること,さらに台鉄施設内において海外の車両が展示されることは,それぞれ初めてとなる.
 東武グループでは,「中期経営計画2024~2027」にもとづき各種事業を進めているが,重点戦略である「成長をけん引する事業の確立」として,インバウンドを中心として成長が見込まれる「観光事業」を中核事業に置いており,その一環として取り組んでいる.台湾現地機関,企業との連携は東武動物公園と六福村,金谷ホテルと圓山大飯店,明智平・蔵王両ロープウェイと猫空ロープウェイなどグループとして8件あり,引き続き日本と台湾の交流人口増加を目指し,一層の観光交流の活性化を図っていくとしている.

一部写真は,東武鉄道・国営臺灣鉄路股份有限公司 共同ニュースリリースから
写真はいずれもイメージです.

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