
キヤノンは,動画性能を重視したカメラの新シリーズ「EOS V series」の第1弾として,「EOS R50 V」を2025年5月下旬に発売すると発表しました.
ファインダーをなくすことで,動画向けアクセサリーとの親和性が高いフラットで直線的なデザインが特徴で,幅約119.3mm×高さ73.7mm×奥行45.2mm,
(奥行)mm,約323g(本体のみ)の小形・軽量ボディとなっています.前面と上部の計2ヵ所に大形の動画撮影ボタンを配置し,モードダイヤルも動画中心の設定となっています.グリップ部分に三脚用ねじ穴があり,縦位置撮影用も簡単に行なうことができます.
イメージセンサは有効約2420万画素のAPS-Cサイズ,映像エンジン「DIGIC X」の組み合わせにより,自然で美しい,被写体を際立たせるボケ表現を実現します.クロップなしの6Kオーバーサンプリングによる高画質な4K30P動画に加えて,クロップで4K60Pの動画も撮影できます.「EOS R SYSTEM」では初めてカラーフィルターを搭載し,シネマティックな映像表現を手軽に楽しめる一方で,「CINEMA EOS SYSTEM」にも搭載されている,用途に応じて画質調整が可能な「カスタムピクチャー」も搭載するなど,細部にこだわるクリエイターのニーズにも応えます.動画性能を重視したカメラですが,静止画も撮影可能です.電子シャッター時で最高約15コマ/秒,電子先幕時で最高約12コマ/秒の連写が可能となっています.
被写体検出AFは,鉄道にも対応し,決まった画角でAFを追尾させて撮影したいシーンだけでなく,車両の先端部分の検出も可能となっています.超広角から超望遠までカバーする「RFレンズ」の豊富なラインナップを使用することができ,鉄道動画の撮影にも適した一台となりそうです.

「EOS R50 V」と同時に,「RFレンズ」で初めてパワーズームを内蔵した 「RF-S14-30mm F4-6.3 IS STM PZ」も発表されました.2025年7月下旬に発売されますが,「EOS R50 V・RF-S14-30mm F4-6.3 IS STM PZ レンズキット」は5月下旬に発売されます.
35mm判換算で焦点距離約22.4mm~48mmをカバーする広角ズームレンズで,パワーズームにより一定速度でなめらかに被写体にズームすることが可能です.「EOS R50 V」との組合わせでは,カメラ側でパワーズーム操作を行なうことができます.ズーム速度はズームリングの回転角度に応じて低速と高速の2段階,「EOS R50 V」ではズームスピードを15段階から選択できます.ズーム時に鏡筒が繰り出さない全長固定となっており,カメラ全体の重心が変化しにくいため,バランス調整が重要なジンバル撮影時などにおいても安定した撮影が可能です.
■EOS R50 V オープン価格(参考価格:11万3300円)
■EOS R50 V・RF-S14-30 IS STM PZレンズキットオープン価格(参考価格:14万800円)
■RF-S14-30mm F4-6.3 IS STM PZ(参考価格:5万5000円)
上記参考価格は,「キヤノンオンラインショップ」における販売価格で消費税を含んだものです.