
▲2024年12月に発表された「赤い星」・「青い星」の運行時期とルート
JR北海道は,新しい観光列車「赤い星」・「青い星」について,運行開始時期を変更すると発表した.
これは,改造の対象となるキハ143形について,当初想定していた以上に補修に時間が必要なことから,実際の車両を見ながら関係者で意見を交わした結果,より良い車両とするために変更するもの.
2024(令和6)年12月に発表された運転概要では,「赤い星」編成は2026(令和8)年4月下旬から7月中旬に釧路—知床斜里間(釧網本線),2027(令和9)年1月下旬から3月上旬に札幌—網走間(函館本線・石北本線)での運行ほか,2026(令和8)年7月下旬から11月上旬は旅行会社主催の貸切列車として,道内各地を巡る予定としていた.また,「青い星」編成は,2026(令和8)年6月上旬から9月中旬に旭川・美瑛—富良野間(富良野線),2027(令和9)年1月下旬から3月上旬に網走—知床斜里間(釧網本線)で運行する予定としていた.
具体的な運行開始時期については,確定次第,改めて発表される.

写真:富良野・美瑛ノロッコ号 編集部撮影 1999-5-29 苗穂工場にて(取材協力:JR北海道)
「赤い星」・「青い星」の運行開始時期が変更となることから,2025(令和7)年度をもって運行終了予定としていた“くしろ湿原ノロッコ号”と“富良野・美瑛ノロッコ号”については必要な措置を施したうえで,現行車両(機関車+展望客車)による運行を2026(令和8)年度に限り継続する.2026(令和8)年度の運行計画については,決まり次第発表される.
なお,けん引している機関車は経年45年以上,客車は経年40年以上が経過して老朽化が進行していることや,使用部品の生産中止が相次ぎ,以降の継続使用は困難であることから,2026(令和8)年度で運行を終了する.
※一部画像はJR北海道ニュースリリースから