鉄道ファン2025年5月号(通巻769号)
『鉄道ファン』2025年5月号
2025年3月21日発売
定価1300円(税込)

JR東海・JR九州,交通系ICカード「TOICA」「SUGOCA」のモバイルICサービスを導入へ
〜JR西日本の「モバイルICOCA」の仕組みを活用〜

JR東海・JR九州,交通系ICカード「TOICA」「SUGOCA」のモバイルICサービスを導入へ

▲各社のモバイルICサービスのイメージ

JR東海とJR九州は,2026(令和8)年春以降(予定)にJR東海のTOICA,2027(令和9)年春以降(予定)に,JR九州のSUGOCAのモバイルICサービスを導入すると発表した.

 両社では,JR西日本のモバイルICOCAの仕組みを活用して,モバイルICサービスを提供できる環境を整備する.これにより,現行のモバイルICOCAのサービスである,チャージや改札機通過,ICOCAエリアの定期券購入,店舗での支払いなどに加え,JR東海のTOICAエリアの定期券,JR九州のSUGOCAエリアの定期券についても同サービスで利用できる.なおJR九州では,JR九州Web会員に登録することで,JR九州の会員サービスも利用可能とする.
 このほか,これまでカードタイプや磁気定期券のみの取扱いとしていた「中学生・高校生用通学定期券」,新幹線定期券「FREX(通勤用・通学用)」,ICエリア外の駅を定期券区間に含む定期券についても,今後はモバイルICOCAで利用できるよう,サービスの拡大を進める.
 中学生・高校生用通学定期券については,2025(令和7)年3月15日(土)からICOCAエリアでのサービスを開始し,TOICAエリア,SUGOCAエリアについても両エリアのサービス開始時から発売を開始予定としている.
 新幹線定期券「FREX(通勤用・通学用)」については,2026(令和8)年春からサービスを開始する予定.対象線区は,東海道・山陽新幹線,北陸新幹線(上越妙高—敦賀間)とする.

JR東海・JR九州,交通系ICカード「TOICA」「SUGOCA」のモバイルICサービスを導入へ

▲ICエリア外の駅を定期券区間に含む定期券のサービスイメージ

 ICエリア外の駅を定期券区間に含む定期券については,在来線を検討対象として,2027(令和9)年春(予定)からサービスを開始する予定.これまでICエリア外の駅を定期券区間に含む定期券は,磁気定期券のみの取扱いとしていたが,今後はモバイルICOCAで利用できるようにする.これにより,モバイルICOCAで定期券を利用できる地域がさらに広がるとしている.

画像はすべてJR西日本・JR東海・JR九州 共同ニュースリリースから

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