JR西日本は,観光列車「はなあかり」の運転を,2024(令和6)年10月5日(土)から開始すると発表した.
「はなあかり」は,2024(令和6)年秋に開催される「北陸デスティネーションキャンペーン」にあわせて運転を開始するもので,キハ189系3両を改造している.「地域の華を列車に集め,お客様と地域の縁を結ぶ列車」をコンセプトに,エリアを変えながら西日本各地で運転する.
車内の調度品には,西日本地域の工芸品・アート作品を揃え,常設の調度品として「出雲たたら製鉄一輪挿し(島根県)」,「高岡銅器一輪挿し(富山県)」,「京織物おじゃみ座布団(京都府)」,「京組紐タッセル(京都府)」のほか,第1弾の運転区間にあわせた「越前和紙フラワーアート(福井県)」,「丹後テキスタイルアート(京都府)」,「越前和紙フラワー(福井県)」が飾られる.
第1弾では,敦賀—城崎温泉間を小浜線,舞鶴線,京都丹後鉄道 宮舞線・宮豊線,山陰本線経由で結ぶ.
運転日は,2024(令和6)年10月5日(土)から12月22日(日)までの土曜・日曜で,下り(敦賀10:40発→城崎温泉15:39着)は土曜,上り(城崎温泉9:54発→敦賀15:07着)は日曜に運転する.なお,2025(令和7)年1月以降は,西日本エリアで区間を変えて運転される予定.
運賃・料金については,新たに「スーペリアグリーン料金」を設定する.営業キロ100kmまで3500円,同200kmまで5000円,同400kmまで6390円,同600kmまで7600円となる(いずれも2名利用時.1名利用の場合は倍額).今回の敦賀—城崎温泉の運行では,200kmまでの料金が適用される.
敦賀—城崎温泉間の片道料金(通常期)は,大人1名あたりスーペリアグリーン利用で12840円,グリーン車指定席利用で10640円となる.
きっぷは,全国の駅のみどりの窓口やおもな旅行会社窓口またはJR西日本インターネット予約「e5489」で,9月5日(木)10時から発売を開始する(おもな旅行会社窓口でのグリーン車ボックス席(2名用・4名用),スーペリアグリーン車の取扱いは10月5日から発売).
詳しくは,観光列車「はなあかり」特設WEBサイトでも案内する.
上下列車で異なる地元ならではの食材を使用したお弁当とスイーツのセットを,観光ナビ「tabiwa by WESTER」での事前予約限定で販売する.また,駅での地産品の販売や車内での職人による伝統工芸の解説など,乗客と地域を結ぶふれあいの場を設定する.
このほか,一部の日程において,「はなあかり」のきっぷとお食事などをセットした特別な旅行商品を,「tabiwaトラベル」で販売する.発売日や旅行代金などの詳細は,9月2日(月)11時に,日本旅行WEBサイト内「西の日キャンペーン」ページで発表される.
画像はすべてJR西日本提供