JR西日本は,東海道・山陽新幹線車両「N700S」を追加導入すると発表した.2026(令和8)年度から2028(令和10)年度にかけて10編成を導入する.
今回投入される「N700S」では,安全性・安定性の向上,異常時対応能力の強化を目的に,飛来物検知機能の追加や車両データ伝送機能の強化,バッテリによる空調稼働機能を追加する.また,快適性・利便性向上のため個室を導入するほか,自動座席回転装置を追加して整備作業を省力化する.
「N700S」の追加投入にともない,これまで“のぞみ”として運用していたN700系16両編成について,8両編成とする改造工事を計10編成で実施する.
8両編成化改造工事をする車両は,機能向上したN700系であるため,地震時のブレーキ距離や車両の状態監視機能について,これまでの500系・700系と比較して安全性・安定性がさらに向上する.改造にあわせて,車いすスペース4席分が設置される.
改造工事は,2026(令和8)年度から2029(令和11)年度にかけて,博多総合車両所で実施する.
N700系の8両編成化改造工事にともない,2008(平成20)年以降8両編成に改造され,“こだま”として使用してきた500系については,車両の老朽化にともない,2027(令和9)年(予定)を目途に営業運転を終了する.営業運転終了までに,各種企画が行なわれる予定.
一部写真はJR西日本ニュースリリースから