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阪急,座席指定サービス「PRiVACE」の運行を7月21日から開始

阪急電鉄2300系

写真:阪急電鉄2300系  編集部撮影  正雀車庫にて  2024-4-16(取材協力:阪急電鉄)

阪急電鉄では,同社で初めてとなる座席指定サービス「PRiVACE(プライベース)」の運行を,2024(令和6)年7月21日(日)から京都線の特急系車両で開始すると発表した.

阪急,座席指定サービス「PRiVACE」の運行を7月21日から開始

▲導入当初における平日の大阪梅田駅のプライベース発車時刻

 「PRiVACE」は,「日常の“移動時間”を,プライベートな空間で過ごす“自分時間”へ」をコンセプトとしており,京都線の新形特急車両2300系と,現在おもに特急系車両として運行している9300系の一部,それぞれ大阪梅田方から4両目に設定して運行する.
 サービス開始当初は1時間あたり2〜3本の頻度で運行し,2025(令和7)年ごろには1時間あたり4〜6本に拡大する予定.

阪急,座席指定サービス「PRiVACE」の運行を7月21日から開始

▲制服の着用イメージ

 「PRiVACE」には専属のアテンダントが乗務し,座席への案内などを行なう.アテンダントは,障がいのある方や高齢者に適切に案内するため,ユニバーサルデザインの総合コンサルティングを行なう株式会社ミライロが主催するユニバーサルマナー検定を受講している.
 アテンダントの制服は,プライベースの上質感にマッチするデザインとしており,ジャケットとベストには環境にやさしい素材を使用している.

阪急,座席指定サービス「PRiVACE」の運行を7月21日から開始

▲「PRiVACE」設定車両の停車駅

 利用料金は,1乗車あたり税込500円で別途乗車区間の運賃が必要となる.乗車日の14日前から事前に「PRiVACE」専用WEBサイトで予約が可能で,空席があれば車内でアテンダントから座席指定券を購入することもできる.また,「PRiVACE」専用WEBサイトで会員登録して利用すると,次回以降の利用時に使用できる「PRiVACEポイント」が付与される.

阪急,座席指定サービス「PRiVACE」の運行を7月21日から開始

▲「IKOUポータブルチェア」設置のようす

 本サービスでは,走行にかかる電力をすべて(実質的に100%)再生可能エネルギーで賄うほか,車いすスペースに隣接する座席を車いすやベビーカー利用者の優先席とする.また,体幹の弱い子どもでも安心して乗車できる株式会社Halu(ハル)が開発した「IKOU(イコウ)ポータブルチェア」を導入するなど,SDGsの達成に向けたさまざまな取組を行なう.
 なお運用開始を前に,プライベースを体験できる機会として,2024(令和6)年6月16日(日)から7月7日(日)までの指定日に座席体験会,7月13日(土)・14日(日)に試乗会(要事前申込,抽選制)を実施する.

一部画像は阪急電鉄提供

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