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特集 新幹線最前線2025
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南海,2024年度の設備投資計画を発表

南海電気鉄道 8300系

写真:南海電気鉄道8300系  松本洋一撮影  住ノ江検車区にて  2015-9-2(取材協力:南海電気鉄道)

南海電気鉄道は,2024(令和6)年度に総額約140億円の設備投資を行なうと発表した.

 車両については8300系を12両新造し,1000系1本(6両)の床下機器を更新する.
 駅舎リニューアル・バリアフリー化については,難波・今宮戎・新今宮・紀見峠・紀伊清水・九度山の各駅で実施する.

南海,2024年度の設備投資計画を発表

▲美装化予定の難波駅2階中央口

 2016(平成28)年度から進めている駅トイレリニューアルプロジェクトについては,河内長野・白鷺・和歌山大学前・湊・萩ノ茶屋の各駅のトイレを対象に実施する.これにより,対象全91駅中の70駅のリニューアルが完了する.

南海,2024年度の設備投資計画を発表

▲自動運転走行試験のようすと運転席

 自動運転については,高師浜線・和歌山港線での「GOA2.5 自動運転導入」を目指し,引き続き有識者による「GOA2.5自動運転検討委員会」での安全性評価と和歌山港線での実証試験を実施する.
 「タッチ決済」「デジタルきっぷ」対応改札機については,引き続き対象駅・改札口を拡大する.このほか,保守業務のデジタル化を進める.

南海,2024年度の設備投資計画を発表

▲中百舌鳥駅4番線ホームドア

 ホームドアについては,中百舌鳥駅3番線ホームに大開口ホーム柵を設置する.列車内のセキュリティ向上と犯罪抑制のため,9000系と1000系(計108両)に車内防犯カメラを設置する予定.これによりケーブルカー含む全車両698両のうち,33%の車両(232両)に設置が完了するほか,2028(令和10)年度末までに全車両での運用開始を目指す.
 駅の安全性向上として,ホーム上家の天井脱落防止対策を進める.2024(令和6)年度は新今宮・堺東などを対象に実施する.

南海電気鉄道1000系2次車

写真:南海電気鉄道1000系2次車  2016-5-22  撮影:百々貴俊

 南海本線(上下線)に続き,2024(令和6)年4月に高師浜線についても高架化が完了した南海本線・高師浜線(高石市)連続立体交差事業については,高架下整備工事などを進める.
 南海本線(堺市)連続立体交差事業については,諏訪ノ森—浜寺公園間の一部区間(別線区間)で高架橋工事を実施する.同じく堺市での南海高野線連続立体交差事業については,2022(令和4)年3月に堺市の都市計画事業認可を取得し,2023(令和5)年10月に基本協定書を締結しているが,引き続き堺市と協力しながら鉄道の詳細設計を進める.

南海,2024年度の設備投資計画を発表

▲耐震補強工事を実施した高師浜駅

 このほか,鉄道研修センターの教育機器の更新や変電設備の更新,高野線への防護無線システムの導入,南海トラフ巨大地震などの大規模地震に備えた駅舎・高架橋柱などの耐震補強工事を計画的に実施する.また防災工事として,橋梁の洗掘防止対策工事と斜面防災工事を実施する.
 詳しくは,南海電気鉄道ニュースリリースに掲載されている.

一部画像は,南海電気鉄道ニュースリリースから

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