西武リアルティソリューションズと住友商事は,西武鉄道所沢車両工場跡地を含む周辺一帯で進めている「所沢駅西口土地区画整理事業」地区内のうち,共同で商業施設の開発を行なう「所沢駅西口開発計画」の商業施設の名称を「エミテラス所沢」に決定し,2024(令和6)年9月に開業すると発表した.
「所沢駅西口開発計画」は,所沢駅西側に広がる西武鉄道所沢車両工場跡地を含む周辺一帯で進められており,本土地区画整理事業地区内の約34000㎡の敷地における広域集客形商業施設の開発計画となる.店舗面積約43000㎡の規模となり,商業フロア4層に142店舗の多様なテナントを集積し,約1700台の駐車場も整備する.本土地区画整理事業により,道路の拡幅や歩道空間・公園の整備など,所沢市の玄関口にふさわしい魅力と活力ある街の創出を目指し,まちづくりを進める.
施設名称の由来は,西武グループのスローガンである「でかける人を、ほほえむ人へ。」から「ほほえみ」の「Emi」と,住友商事グループが商業施設を開発する上で大切にしている「居心地の良さ」を象徴する「Terrace」を組み合わせて表現したもので,「楽しく、快適で、何度でも来たくなる『Emi Terrace』がまちの中心となり,このまちにもっと笑みがあふれてほしい」という願いを込めている.
ロゴデザインコンセプトは,「Emi」のアルファベットを記号化したデザインで,それぞれの三角形が象徴して いるのは「人」「都市」「自然」. それらが融合して,たくさんの「笑みが生まれるテラス」であることを表現している.
施設内には,キーテナントである「ユニクロ」をふくむ12店舗が出店するほか,埼玉初出店22店舗,所沢市内初出店91店舗など,これまでエリアになかった多彩な店舗が出店する.
「エミテラス所沢」の敷地は,2000(平成12)年まで西武鉄道所沢車両工場として鉄道車両の製造や修繕が行なわれていた場所で,工場と鉄道本線の車両の往来には,双方をつなぐための線路である「引き込み線」が設置されていた.この工場跡地に「エミテラス所沢」が開業するにあたり,同工場のレガシーとして当時の引き込み線があった場所の一部にレールを設置し,「エミテラス所沢」の新しいシンボルとして事績を伝えていく.
また「エミテラス所沢」には,実際に鉄道係員養成所の訓練などで使用されていた「2000系運転用シミュレータ」の一部を館内に設置する.さらに,ほかのレガシー設置も検討中としている.
画像はすべて西武リアルティソリューションズ提供