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黒部峡谷鉄道,「鐘釣橋」の復旧計画を発表
〜「黒部宇奈月キャニオンルート」一般開放も延期へ〜

黒部峡谷鉄道

写真:百々貴俊撮影   柳橋—宇奈月間にて  2019-6-1

黒部峡谷鉄道は,「令和6年能登半島地震」での東鐘釣山からの落石により,被害を受けた「鐘釣橋」(猫又—鐘釣間)について,今後の復旧計画を発表した.
 「鐘釣橋」は,宇奈月駅から約14km上流にある長さ約86mの橋で,標高426mに位置する.地震発生後,2024(令和6)年1月3日(水)に損傷が発見され,同5日(金)の「鐘釣橋」の調査で損傷を確認し,6日(土)から8日(月)までは宇奈月—欅平間の全線を対象に沿線踏査が実施された.被害場所は,「鐘釣橋」宇奈月側の30号トンネルスノーシェッド出口から約10mの付近で,橋げたや枕木などの損傷が確認された.
 復旧に向けた工事は,これまでの現地調査などを踏まえ,雪解け後に,東鐘釣山の落石防止対策工事を先行実施し,その後,自然公園法・河川法・森林法・国有林野の管理経営に関する法律についての許可手続きが完了次第,着工する.全線開通は10月1日(火)ごろを目指しているが,雪解け後の現地確認結果などにより工事工程が変更され,日付が前後する可能性もあるとしている.
 全線開通までの間は,宇奈月—猫又間で営業運転を行なう.営業運転(一部区間)の開始日については,積雪の程度などを踏まえ,3月下旬に発表する.
 なお,6月30日(日)に予定されていた「黒部宇奈月キャニオンルート」一般開放・旅行商品化の開始についても,黒部峡谷鉄道の全線開通時期にあわせ,10月1日(火)ごろに変更となる.販売を延期している旅行商品については,7月上旬までに販売を開始する予定で,いずれも詳しい開始日が決まり次第,発表される.

写真はイメージです.

【5月27日追記】
黒部峡谷鉄道による,雪解け以降の詳細な現地調査の結果,落石防止対策などの復旧工事が当初の見込み以上に時間を要することから,2024(令和6)年シーズンは全線開通ができない状況となりました(シーズン中は引き続き宇奈月—猫又間での運転となります).
 また,「黒部宇奈月キャニオンルート」についても,2024(令和6)年中の募集開始ができなくなりました.2025(令和7)年以降の同ルートの一般開放・旅行商品化の開始日・旅行商品の販売開始日については,黒部峡谷鉄道の全線開通の時期が示された段階で改めて決定・発表されます.

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