JR東海は,在来線におけるレール造のプラットホーム上家について,耐震補強の計画を発表した.
同社では,駅の地震対策として駅舎の耐震化や天井脱落防止対策を順次進めており,2011(平成23)年の「東日本大震災」における被災事例を踏まえ,地震発生時の安全性をより一層高めるため,2021(令和3)年から各駅のプラットホーム上家の耐震補強を進めてきた.
耐震補強の対象となるのは,1日の利用が1万人以上の駅のうち,プラットホーム上家の柱や梁にレールを使用した6駅(三島,富士,掛川,豊橋,安城,大垣)で,実際に上家で使用しているレールを用いた実験を行ない,材料性能などを確認した.その上で,耐震性能の検証手法と合理的な補強工法を開発し(特許出願済),根巻き補強などで耐震性能の確保が可能となった.
工期は,2024(令和6)年3月から2034(令和16)年3月までの予定で,工事費は約8億円としている.
画像はいずれもJR東海ニュースリリースから