西日本鉄道では,天神大牟田線 雑餉隈—春日原間に設置する新駅「桜並木」の供用を2024(令和6)年3月16日(土)から開始すると発表した.
2010(平成22)年3月開業の紫駅以来,14年ぶりの新駅となる桜並木駅は,駅周辺には住宅地や生活利便施設が多く立地しており,新駅南側にある桜並木通りのように,まちのシンボルとして地域住民に愛され続ける駅づくりを目指すとともに,新駅周辺住民の利便性向上と沿線活性化を図る.
駅構造は相対式2面2線で,改札口2ヵ所・エレベータ4基・エスカレータ8基を備える.駅舎デザインには,新駅開業により,地域住民の新たな生活スタイルが始まり,駅周辺エリアににぎわいが創出されることに期待を込めて,スタートを想起させる無垢な色であるホワイトをベースカラーに,桜の花びらをアクセントとして取り入れている.
桜並木駅の開業にあわせて,同日にダイヤ改正を実施する.新型コロナウイルス感染症による行動制限も緩和され,利用状況が回復したことを受け,運転を取り止めていた平日昼間帯の特急列車の運転を再開する.これにより,西鉄福岡(天神)駅での発着本数は毎時12本(特急2本・急行4本・普通6本)となる.
平日朝ラッシュ時間帯における混雑率の平準化を図るため,大橋駅を7:59〜8:50に出発する上り急行列車の停車駅に,西鉄平尾と高宮を追加する.これにより同時間帯に両駅に停車する急行は10本となる.
路線バスとの接続など交通結節点としての機能を有する春日原駅を,春日・大野城両市の拠点駅と位置づけ,全種別の列車の停車駅に変更する.これにより,春日原駅には1日あたり61本の特急列車が停車し,昼間帯(10時〜17時)は,優等列車(特急・急行)が約10分間隔で運行する.
平日(木曜・金曜)に2便運転している「THE RAIL KITCHEN CHIKUGO」は,木曜・金曜各1便の運転に変更する.木曜は西鉄福岡(天神)発着の「地域を味わうランチコース」とし,食事や景色を楽しむだけでなく,沿線の魅力をより楽しめるよう,花畑駅での折返しの時間を活用した施策を実施する予定.
金曜は「地域を味わう旅ランチ」として,新ルート(西鉄福岡(天神)→太宰府→花畑→西鉄柳川→大牟田)で運転する.太宰府駅到着後は,約80分の停車時間を設け,太宰府観光を楽しめるほか,西鉄柳川駅・大牟田駅への到着時間が早まることで,下車後の観光時間が増加する.なお土日祝日ダイヤは,発着時間のみ変更する.
一部画像は西日本鉄道ニュースリリースから