鉄道ファン2024年6月号(通巻758号)
『鉄道ファン』2024年6月号
2024年4月19日発売
定価1250円(税込)
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鉄道ファン2024年6月号(通巻758号)
特集 北陸新幹線 敦賀延伸開業!
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JR西日本,3月16日にダイヤ改正を実施 〜北陸新幹線 金沢—敦賀間が延伸開業〜

JR西日本W7系

写真:JR西日本W7系  編集部撮影  白山総合車両所にて  2014-6-22(取材協力:JR西日本)

JR西日本は,2024(令和6)年3月16日(土)にダイヤ改正を実施すると発表した.

 北陸新幹線は金沢—敦賀間が延伸開業する.東京—敦賀間を直通する“かがやき”・“はくたか”を合計14往復運転する.これにより首都圏・信越方面と開業区間の直通アクセスが可能となり,首都圏方面と北陸エリアの所要時間を短縮する.敦賀では,特急“サンダーバード”・“しらさぎ”と乗換可能な“つるぎ”を25往復運転する.新幹線開業による速達効果と,敦賀駅での特急と新幹線のスムーズな乗り換えにより,近畿・中京方面と北陸エリアの所要時間を短縮する.
 金沢—敦賀間の新幹線開業にあわせ,すべての“つるぎ”においてグランクラスを発売する.また指定席と自由席の設定号車を変更する.

JR西日本N700系4000番代「N700A」

写真:JR西日本N700系4000番代「N700A」  百々貴俊撮影  小田原にて  2016-5-7

 山陽新幹線では,東京発岡山・西明石への新幹線最終列車の車時刻を繰り下げる.また、博多発東京行きの最終列車の時刻を繰り下げ,初めて19時台に設定する.新大阪駅を8時台に発車する臨時“のぞみ”を新たに設定し,速達列車が1時間あたり最大9本運転可能な時間帯を拡大する.N700Sで毎日運転する列車に“のぞみ”1号・40号を追加し,合計27本に拡大する.小倉から博多方面へ向かう列車の発車時刻を一部見直すことで,10時台において発車間隔を改善する.

JR西日本683系リフレッシュ工事施行車

写真:JR西日本683系リフレッシュ工事施行車  松本洋一撮影  金沢総合車両所にて  2015-9-25(取材協力:JR西日本)

 北陸エリアでは,“サンダーバード”の運転区間を敦賀—大阪間とし,25往復(朝・夕の利用の多い時間帯は1時間あたり2本)運転する.“しらさぎ”は運転区間を敦賀—米原・名古屋間とし,15往復(敦賀—米原間はおおむね1時間あたり1本)運転する.また,“サンダーバード”・“しらさぎ”は利用客の着座ニーズにあわせ,全席指定席として運転する.
 金沢で特急“能登かがり火”と首都圏から一番早く到着する北陸新幹線の“かがやき”と近畿エリアから一番早く到着する“つるぎ”を接続させ所要時間を短縮するほか,和倉温泉を含めた能登の観光に便利な時間帯に運転時刻を見直す.このほか北陸新幹線 金沢—敦賀間の開業にあわせ,七尾線・小浜線・越美北線で時刻や列車の見直しを行なう.北陸本線では,早朝深夜時間帯にこれまで東海道新幹線と接続していた特急“しらさぎ”1往復に代わる臨時の快速列車を運転し,早朝深夜の利便性を確保する.

JR西日本271系

写真:JR西日本271系  松本洋一撮影  近畿車輛株式会社本社にて(取材協力:JR西日本・近畿車輛株式会社)

 近畿・京阪神エリアでは,奈良から大阪エリアの有料座席サービスを拡大し,平日の朝夕通勤時間帯に,奈良駅と大阪駅・新大阪駅を天王寺駅経由で結ぶ通勤特急“らくラクやまと”を新設する.大和路線・おおさか東線の平日朝通勤時間帯に導入している「快速 うれしート」は,平日の設定本数を拡大するとともに,土休日にもサービスを開始する.奈良線では平日夕方の通勤時間帯に,京都から城陽に先着する列車を1本増発する.大和路線とおおさか東線を直通する直通快速列車が城北公園通に新たに停車する.
 嵯峨野線では,利用が見込まれる昼間時間帯に京都—嵯峨嵐山間を1時間あたり4本から5本に増発する.また一部列車を4両編成から6両または8両編成に両数を増やす.
 桜島線では,沿線のユニバーサル・スタジオ・ジャパンで新エリアが開業予定であり,さらに多くのご利用が見込まれるため,通勤と来園の乗客が集中する7時30分から 8時30分の1時間に運転する列車を8本から10本へ増発する.
 特急“はるか”の30往復すべてを毎日運転する定期列車とし,9両編成での運転も継続する.特急“南紀”の新宮—紀伊勝浦間で,ワンマン運転を実施する.

JR西日本キハ187系

写真:JR西日本キハ187系  編集部撮影  米子運転所にて  2000-12-25(取材協力:JR西日本)

 特急“やくも”は,岡山駅で山陽新幹線とスムーズに乗換できるよう時刻を見直し,首都圏・近畿圏と米子・出雲エリアへの所要時間を最大14分短縮する.あわせて週末を中心に運転していた臨時列車を毎日運転とし,岡山—出雲市間を15往復運転とする.また,2024(令和6)年4月6日(土)から273系を順次投入する.
 特急“やくも”・“スーパーはくと”の運転時刻の変更にともない,特急“スーパーいなば”・“スーパーおき”・“スーパーまつかぜ”の運転時刻を変更する.また,“スーパーいなば”・“やくも”は全席指定席として運転する.
 赤穂線・宇野線・山陽線・山口線では,利用状況にあわせて運転区間の見直しや運転時刻を変更する.
 詳しくは,JR西日本ニュースリリースに掲載されている.

写真はイメージです.

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