JR北海道は,2024(令和6)年3月16日(土)にダイヤ改正を実施すると発表した.
札幌—新千歳空港間では,日中時間帯において特別快速1本・快速3本・区間快速2本の毎時6本運転とし,輸送力を2割(終日では約1割)増強する.特別快速・快速・区間快速はすべて「先発・先着」としてわかりやすいダイヤとし,また新千歳空港駅ではおおむね10分間隔で,常にどちらかのホームで列車が待機する.
特別快速1本と快速1本の毎時2本を小樽直通とし,区間快速は北広島—新千歳空港間の各駅に停車する(4号車は全区間で指定席「uシート」となる).札幌—北広島間には普通列車を毎時2本運転する.また,島松・恵み野・サッポロビール庭園・長都の各駅には区間快速が停車となる.千歳—苫小牧間には普通列車を毎時1本程度運転するほか,一部列車は737系電車で室蘭方面と直通し,千歳—苫小牧間ではワンマン運転を行なう.
新千歳空港23:21発手稲行きの特別快速を増発することで,最終を28分繰り下げ,深夜帯の航空機からの利用をしやすくする.南千歳では苫小牧行きに,札幌では岩見沢行きおよびあいの里公園行きの最終列車に接続する.19時台の快速1本を特別快速化し,札幌までの速達化を図る.
札幌—小樽間では,“エアポート”・“ニセコライナー”45本すべてが桑園に停車する.小樽方面快速列車と学園都市線を桑園で乗り換えることで,45本中27本が札幌での乗換より1本前の列車に乗車可能となる.あわせて夕通勤時間帯の混雑緩和を図る.
日中時間帯では,新千歳空港直通となる特別快速・快速のうち快速の手稲—小樽間を各駅停車とし,利用状況にあわせて札幌—小樽間の普通列車を毎時1本程度取りやめる.快速“ニセコライナー”の停車駅を見直し,手稲—小樽間を各駅停車とする.
札幌—岩見沢間では,日中時間帯の札幌—江別間の普通列車を毎時4本から3本に見直す(江別行き2→1本,岩見沢行き2本).
普通列車については,岩見沢—旭川間の721系や普通気動車を737系(一部H100形)に置き換え,岩見沢—滝川間でワンマン運転を開始する(一部,朝晩の札幌方面直通電車を除く).737系,H100形で運転する列車については,各駅で乗客がボタンを押してドアを開閉し,乗降する方式とする.普通気動車からの置換えにより,滝川6:33発旭川行きは最大14分の速達化となる.
夕方の滝川—深川—旭川間において,上下各1本増発するほか,利用状況にあわせて日中時間帯の一部列車の運転を取りやめる.
石北本線の上川—網走間の34本すべての列車と釧網本線にH100形を投入し,キハ40系・キハ54形をすべて置き換える.石北本線では,キハ40系と比べて,留辺蘂—北見間で最大6分,北見—網走間で最大9分速達化する.旭川—北見間の特別快速“きたみ”を1両から2両編成とする.釧網本線では,釧路発網走行き「しれとこ摩周号」で車窓が楽しめる区間の減速運転を行なうほか,利用の少ない早朝と夜間の一部列車を取りやめる.
根室本線の滝川—富良野—東鹿越間は富良野での折返し運転とし,4月1日の廃止で多くの利用が見込まれる富良野—東鹿越間では日中時間帯に1往復増発する.“狩勝”など快速列車3本すべてを普通列車化し,わかりやすいダイヤとする.また,滝川—富良野間では日中時間帯の増発と夜間帯の一部列車の運転を取りやめる.詳細については東鹿越—新得間の代行バスを含め,決まり次第発表される.
利用の少ない駅については,石勝線の滝ノ上駅,宗谷本線 初野駅・恩根内駅,石北本線の愛山駅,函館本線の中ノ沢駅を廃止する.
詳しくは,JR北海道ニュースリリースに掲載されている.
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