鉄道・運輸機構(JRTT)は,2024(令和6)年3月16日(土)に開業予定の北陸新幹線 金沢—敦賀間について,土木構造物・軌道・電車線・信号設備などの機能確認を目的とした車両走行試験の全工程を完了したと発表した.
車両走行試験は,建設した土木構造物・軌道・電車線・信号設備などの機能確認を目的として,JR東日本のE926形新幹線電気軌道総合検測車「East i」による走行試験を2023(令和5)年9月23日(土祝)に開始し,9月26日(火)にはJR西日本のW7系が初めて入線している.11月1日(水)から110km/hでの速度向上試験開始を開始し,11月24日(金)には営業運転時の最高速度である260km/hまで段階的に速度が引き上げられていた.
試験期間中は,鉄道・運輸機構が建設した施設を管理してきたが,試験終了にともない,開業に向けた準備を行なうJR西日本に管理を引き継いだ.今後は開業に向け,国土交通省による完成検査が実施されたのち,JR西日本による訓練運転などの本格的な準備が行なわれる.なお,施設の管理引継ぎ後および開業後も引き続き,鉄道・運輸機構が施設を保有する.
提供:JRTT鉄道・運輸機構