近畿日本鉄道は,国土交通省鉄道局・三重県交通政策課・三重県立志摩高等学校・三重県立鳥羽高等学校と連携して,沿線の高校生の通学手段として利用できる「通学用サイクルトレイン」の実証実験を開始すると発表した.
これは,山田線・鳥羽線・志摩線で運行中の「サイクルトレイン」の対象列車を一部拡大するもので,自転車と電車を用いた便利な通学を可能とすることで,保護者の自家用車による送迎の負担軽減や,地域公共交通の利用促進,カーボンニュートラル社会の実現の一助となるように実験を行なう.
実験は,2023(令和5)年12月4日(月)から2024(令和6)年3月29日(金)までの平日を対象に,志摩線 鳥羽—賢島間の上下計22本(朝3本,夕方〜夜19本)で実施する.実証実験に協力する生徒はすでに決定しており,対象生徒以外の両校の生徒や一般利用客が,通学用「サイクルトレイン」への自転車の持ち込みはできない.実施にあたっては,従来の「サイクルトレイン」利用時の注意事項に準じる.
写真:近畿日本鉄道提供