東京メトロは,所有する建築物・土木構造物のうち,銀座線の「浅草駅4番出入口上家」と丸ノ内線の「御茶ノ水駅出入口上家」,「御茶ノ水橋りょう」,「四ツ谷こ線橋」が,文化庁から登録有形文化財に登録されたと発表した.
登録された施設は,いずれも建設から50年以上が経過しており,かつ建設当時の意匠を保っていることが評価された.
銀座線「浅草駅出入口4番上家」は,切妻で寺院建築をモチーフとした鉄筋コンクリート造の上家となっており,1931(昭和6)年ごろに竣工している.
丸ノ内線「御茶ノ水駅出入口2番上家」は,地上階のほぼ全面に水平連続窓を配置したモダニズム建築の鉄筋コンクリート造の上家で,1953(昭和28)年に竣工している.
「御茶ノ水橋りょう」は,神田川上に架設された長さ36mの鋼製1連桁橋で,1955(昭和30)年に竣工している.
「四ツ谷こ線橋」は,JR(国鉄)中央本線上に架設された長さ110mの鋼製4連桁橋で,1959(昭和34)年に竣工している.
なお,丸ノ内線の「御茶ノ水橋りょう」と「四ツ谷こ線橋」は,東京都に所在する土木構造物として,初の登録有形文化財となる.
写真はいずれも東京メトロ提供