JR九州は,2024(令和6)年春の「福岡・大分デスティネーションキャンペーン」開催にあわせてデビューする,久大本線の新しいD&S列車について,博多→由布院・別府間の列車名を特急“かんぱち”,由布院・別府→博多間の列車名を特急“いちろく”にそれぞれ決定したと発表した.
各列車名は,久大本線全線開通の実現と現在の久大本線を形作ることとなった歴史的にも縁深い人物である舟来屋(現八鹿酒造)3代目・麻生 観八(あそう かんぱち)氏と旧大分県農工銀行頭取・衞藤 一六(えとう いちろく)氏にそれぞれ由来する.
列車は全車グリーン席の3両編成で,1・3号車は座席車両(キハ47形2両/もと“いさぶろう”・“しんぺい”),2号車はビュッフェ(キハ125形)とする.なお,デザインは,鹿児島県鹿児島市にある建築デザイン会社IFOO(イフー)が担当することが決まっている.
コンセプトは「ゆふ高原線の風土を感じる列車」で,その土地の気候や地勢,そこから生み出される土地の食や風習,風景を五感で楽しむ列車とする.月曜・水曜・土曜に博多→由布院・別府間,火曜・金曜・日曜に別府・由布院→博多間でそれぞれ運転する(木曜日は運休).片道約5時間かけて運転し,車内では,久大本線(ゆふ高原線)沿線の食材を中心に福岡・大分両県の魅力が詰まった食事(お弁当)を用意する.
車両レイアウト,車両外観・内装デザイン・運転時刻・運転日・停車駅・車内サービス・発売額・発売方法などについては,詳細が決まり次第,順次発表される.
画像はいずれもJR九州ニュースリリースから