西武鉄道は,訪日外国人観光客受け入れ体制の強化を目的に,2023年11月1日(水)から,翻訳対応透明ディスプレイ「VoiceBizR® UCDisplay」を西武新宿駅に本導入すると発表した.
「VoiceBiz® UCDisplay」はTOPPANグループが開発したシステムで,透明ディスプレイに話した言葉の翻訳結果を表示することで,対面での円滑な多言語コミュニケーションができる.
西武新宿駅では,2023(令和5)年7月から「VoiceBiz® UCDisplay」の実証実験を開始し,訪日外国人観光客と駅係員が表情を見ながらスムーズに会話できることや,これまで以上に利用客の質問に対して丁寧で詳細な説明ができることを確認できたことから,今回の本導入に至った.
システムは,日本語⇌英語・韓国語・中国語(簡体字)・インドネシア語・タイ語・ベトナム語・ポルトガル語・ミャンマー語・スペイン語・フランス語・フィリピン語・日本語の合計12言語に対応する.また国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)が開発した音声翻訳アプリ「VoiceBiz®」を活用することにより,日本語をベースとし英語を介さないため,日本語に強く,高い翻訳精度が実現している.
本導入時には,当社特有単語(西武川越パス,ムーミンバレーパーク など)への対応やユニバーサル対応の強化,常時翻訳モード,自動操作説明の追加な ど,実証実験でのデータを踏まえ,訪日外国人によりわかりやすく,快適に案内できるよう機能をアップデートする.また,現在臨時休業をしている「西武ツーリストインフォメーションセンター新宿」の機能は,翻訳対応透明ディスプレイでの対応に変更する.
画像はいずれも西武鉄道提供