広島電鉄は,2023(令和5)年8月28日(月)から,1号線 広電本社前—広島港間の一部の連接車両でワンマン運転を実施すると発表した.
対象の連接車両では,運転士が4ヵ所の扉(一部の電停においては2ヵ所)を一斉に開閉操作する.また,新たに車内へ設置されたカメラとモニタを用いて,運転士が扉や車両周辺を確認することで,安全に扉開閉操作を行なう.なお,1号線の広島駅—広電本社前間では,これまでどおり運転士と車掌のツーマン運行となる.
対象車両は,1号線を運行する連接車両(ラッシュ時間帯8編成,ベース時間帯6編成)のうち,ラッシュ時間帯は2~3編成,ベース時間帯は2編成で実施される(点検・整備などにより運行しない日や車両運用の都合などを除く).
連接車両でのワンマン運転時は,車掌台扉(最も後ろの扉)からの降車方法が変更となる.ワンマン運行時は,車掌台扉からは現金と,1名でのICカード利用者のみ降車できる.このほか,1枚のICカードを複数名で利用する場合や乗務員に呈示する「一日乗車券」などを使用する場合は,運転台扉から降車する.
安全対策として,電車の各出入口扉を撮影するカメラを車内に設置する.あわせて車両側面を撮影するカメラを車外に設置し,各映像を運転台に設置したモニタで確認することで,安全に扉開閉操作や,車両周辺の確認を行なう.車内で非常事態が発生した場合に備え,「非常用スイッチ」を扉付近に設置する.
一部画像は広島電鉄のページから