東武鉄道は,2023(令和5)年7月15日(土)のN100系「スペーシア X」の運転開始にあわせて,浅草駅・東武日光駅をリニューアルすると発表した.
リニューアル工事は「つなぐ」をコンセプトに,2023(令和5)年3月から工事を開始しており,「スペーシア X」に乗る前から降りた後までの空間につながりを持たせ,「スペーシア X」での旅行への期待感や日光体験の余韻を両駅で感じられるようにする.
浅草駅については,「スペーシア X」の発車番線となる5番ホームやコンコースにおいて,日光の自然や荘厳さを感じさせる木目調の装飾と光の演出を多用したデザインを採用する.
東武日光駅では改札外コンコースの吹き抜け部分に,日光東照宮の豪華絢爛さを表現した真鍮風の装飾や木目調の装飾をあしらうことで,両駅がつながり,統一感のある空間を演出する.
なお,今回のリニューアルでは,東武鉄道で初めて社有山林から切り出した間伐材が駅のベンチなどに使用されている.間伐材を産出した社有山林では,間伐のほか下刈り・枝打ちなど適正な管理が施されており,この管理により吸収された二酸化炭素については,経済産業省が所轄する国内クレジット制度で認証され,J-クレジットとして流通することができる.
さらに,浅草駅の壁面や東武日光駅のベンチ・壁面には,栃木県産材である大谷石や芦野石を使用しており,環境配慮や地域産材の活用などの取組により,沿線の魅力発信や沿線地域の価値向上を図る.
画像はいずれも東武鉄道ニュースリリースから