江戸川区と京成電鉄は,京成本線 江戸川駅の駅名看板について,2023(令和5)年6月3日(土)から18日(日)までの間,小岩菖蒲園で開催される「小岩菖蒲園まつり」にあわせて,ハナショウブのイラストをあしらったデザインに変更すると発表した.
変更する看板は,ホーム駅名標(横形:縦45cm×横240cm)と補助駅名標(縦形:縦90cm×横17cm)で,横形は上りホーム2ヵ所と下りホーム3ヵ所,縦形は上りホーム9ヵ所と下りホーム10ヵ所が対象となる.いずれも,同園に咲く長井系のハナショウブ「長井古紫(ナガイフルムラサキ)」のイラストがあしらわれ,花色全体が青みを帯びた紫色をした垂れ咲きの三英花が描かれている.
小岩菖蒲園は,1982(昭和57)年に江戸川駅から徒歩5分の江戸川河川敷に開園し,地元の区民から寄贈されたハナショウブをもとに,江戸川区が菖蒲田を整備した.約4900平方メートルの菖蒲田には100種5万本のハナショウブが植栽されており,回遊式の庭園では,美しく咲き誇る花をさまざまな角度から間近で観賞することができる.また,NHK連続テレビ小説「らんまん」の主人公のモデルとされる牧野富太郎が水生食虫植物「ムジナモ」を発見した地であり,1990(平成2)年には発見百周年記念碑が建立された.
「小岩菖蒲園まつり」は,同園が開設した1982(昭和57)年からハナショウブの見ごろにあわせて例年開催されており,2023(令和5)年はコロナ禍により,2019(令和元)年以来4年ぶりの開催となる.期間中は,満開のハナショウブをゆっくり楽しむことができ,ムジナモや牧野富太郎博士に関するPRや地元町会による模擬店などがまつりを盛り上げる.
画像はいずれも江戸川区・京成電鉄 共同ニュースリリースから