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JR九州,日田彦山線BRT(BRTひこぼしライン)の運行ダイヤ・運賃を発表
〜8月28日に開業予定〜

JR九州,日田彦山線BRT(BRTひこぼしライン)の運行ダイヤ・運賃を発表

 JR九州は,「平成29年7月九州北部豪雨」により被災した日田彦山線 添田—夜明・日田間を新たにつなげる日田彦山線BRT(BRTひこぼしライン)について,添田—日田間の運行ダイヤ・運賃の具体的な内容を発表した.

JR九州,日田彦山線BRT(BRTひこぼしライン)の運行ダイヤ・運賃を発表

▲BRT路線図

 開業は,2023(令和5)年8月28日(月)の予定.BRT化後の運行区間は,添田—夜明・日田間の約40kmで,このうち彦山—宝珠山間の約14kmを専用道区間とし,そのほかの区間は一般道を走行する.駅は,生活に密着したエリアに36駅とし,光岡—日田間では学校・市役所経由便を設定する.

JR九州,日田彦山線BRT(BRTひこぼしライン)の運行ダイヤ・運賃を発表

▲添田駅での対面乗換イメージ

添田駅では,列車とBRTを同一ホームで乗り換える「対面乗換」方式とし,添田駅を発着するすべてのBRTについて,列車と乗換可能な時刻に設定する.なお,計画当初に専用同区間に設置が予定されていた棚田親水公園駅については,福岡県東峰村から設置中止の申し出があり,協議の結果,設置を中止することが決定している.

JR九州,日田彦山線BRT(BRTひこぼしライン)の運行ダイヤ・運賃を発表

▲BRTの運行本数 ※図の点線は学校・市役所経由便で,( )は運転本数

 運転区間は,添田—彦山間,筑前岩屋—日田間,添田—日田間の3パターンとし,運転本数は鉄道時代と比較して約1.5倍となる合計32本を設定する.朝通学時間帯には,学校の始業時刻にあわせた添田6:25発日田行きを増便する.日中時間帯と夕通勤通学時間帯にも増便し,通院や買い物,帰宅などに便利なダイヤとする.
 所要時間は,平均で添田—彦山間が約16分,筑前岩屋—日田間の直行ルートが約59分,同学校・市役所経由が約1時間2分,添田—日田間の直行ルートが約1時間32分,同学校・市役所経由が約1時間37分となる.

JR九州,日田彦山線BRT(BRTひこぼしライン)の運行ダイヤ・運賃を発表

▲BRTと鉄道を乗り継ぐ区間の普通運賃

 運賃は,BRT完結の場合,鉄道普通運賃と同額で利用できる.一部区間については,鉄道普通運賃よりも安くなる.BRTと鉄道を乗り継ぐ場合は,鉄道普通運賃とBRT普通運賃を併算し,乗継割引(マイナス100円)を適用した値段とする.いずれの場合も,きっぷはJR九州の駅でのみ発売する.
 定期運賃は,BRT完結,BRTと鉄道を乗り継ぐ場合を問わず,現行の鉄道定期運賃と同額で利用できる.新しく設置するBRT駅に係る定期運賃は,BRT駅間に設定する運賃計算キロにもとづき鉄道定期運賃を適用する.

JR九州,日田彦山線BRT(BRTひこぼしライン)の運行ダイヤ・運賃を発表

 日田彦山線BRTの運行は,事業主体であるJR九州から委託を受けて,JR九州バスが担当するが,運行の一部は日田バスも担当する.2社で「管理の受委託」契約を締結することにより,日田バスへ一部の運行の委託を行なう.実際の運行にあたっては,添田駅でJR九州バスおよび日田バスの乗務員が,BRTのバス車両を交互に乗り換える形式で運行する予定.

画像はいずれもJR九州ニュースリリース(4月26日発表分5月26日発表分5月29日発表分)から

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