JR西日本は,車両側面カメラを使用した画像解析装置の開発・検証を,2023(令和5)年6月以降に開始すると発表した.
同社では,「JR西日本技術ビジョン」のうち「持続可能な鉄道・交通システムの構築」を目指す一環として,2022(令和4)年1月から地上設備の車上化・シンプル化を目的に,車両側面カメラ・車載モニタを用いたワンマン方式の検証を行なっているが(鉄道ニュース2022年1月25日掲載記事参照),より一層の安全性向上に向け,「JR西日本グループ鉄道安全考動計画 2027」で掲げるホームの安全対策として検証を実施する.
システムは,車両側面カメラの映像をAIでリアルタイムに画像解析し,車両側面から一定範囲内に近づく乗客を検知した場合に,運転台に設置された車載モニタへの表示と警報音を通じて運転士に通知する.
検証には227系1編成を使用し,2024(令和6)年3月までの間,山陽本線(福山—新山口間)・可部線・呉線において実施する予定.2023(令和5)年度は検知精度の検証期間とし,2024(令和6)年度に実用化を見極める.
一部画像はJR西日本提供