京都市交通局では,烏丸線の新形車両20系について,2022(令和4)年11月18日(金)竹田15:17発の列車から,第3編成の営業運転を開始すると発表した.
第3編成では,第1・2編成同様,伝統産業をより身近にし,業界全体の振興に繋げたいという伝統産業関係者と,京都らしい地下鉄車両としたい交通局の双方の思いから,2ヵ所の「おもいやりエリア」の展示スペースにそれぞれ「京扇子」(2133号車)と「京漆器」(2833号車)を飾り付ける.
「京扇子」については,四季をテーマに表裏で異なるデザインの飾扇子(かざりせんす)を4本・計8種類のデザインを飾り付ける.
「京漆器」については,その技術や技法について,おもな工程ごとの説明パネルと蒔絵(まきえ)や螺鈿(らでん)などの実物を飾り付ける.
「京象嵌(きょうぞうがん)」の技法を活用した標記銘板(事業者・車号)については,伝統文様である「幸菱(さいわいびし)」の基本の柄はそのままに,第3編成では幸菱文様をはっきりと目立たせる安定感あるデザインとなっている.
「金属工芸」の技法を活用した「釘隠し」は,第3編成において「京の方位(四神)」をテーマとして,「青龍(せいりゅう)」(東),「白虎(びゃっこ)」(西),「朱雀(すざく)」(南),「玄武(げんぶ)」(北)をモチーフとしたデザインとなっている.
このほか,20系が「2022年度グッドデザイン賞」を受賞したことを記念し,各先頭車の車内に「北山丸太」を活用した受賞記念プレートを第1編成から第3編成に掲出する(第4編成以降は営業運行開始時).
運行ダイヤの詳細は,京都市交通局のページにも掲載されている.20系は合計9編成を導入し,第4編成以降については,2023(令和5)年度から2025(令和7)年度までの各年度に2編成ずつ導入される予定.
一部画像は京都市交通局ニュースリリースから