同社ではこれまでに，国や地方自治体の協力のもと，国が定める移動等円滑化の促進に関する基本方針にもとづき，段差解消（エレベータなど）やLCD案内表示器などによる案内設備の充実，内方線付点状ブロックの設置，バリアフリートイレの設置などを進めてきた．

▲ホームドア

▲車両のフリースペース

　ホームドアについては西鉄福岡（天神）駅の全乗降ホームへの設置を2025（令和7）年度末までに完了する予定．また，LCD案内表示器を天神大牟田線2駅，貝塚線5駅に設置し，運行情報の提供強化を図るほか，触知案内図を天神大牟田線4駅，貝塚線2駅に設置する．西鉄福岡（天神）駅，久留米駅では，列車とホームの段差や隙間の縮小を実施する．このほか，バリアフリートイレの整備，内方線付点状ブロック，誘導ブロック，車両のフリースペースのバリアフリー基準適合化を進め，2025（令和7）年度末までに移動等円滑化の促進に関する基本方針に基づく対象駅のバリアフリー化を着実に推進する．
　現行運賃への加算額については，天神大牟田線（太宰府線・甘木線含む），貝塚線を対象に，普通券（大人）では10円，通勤定期（大人）では1ヵ月370円，3ヵ月1050円または1060円，6ヵ月1990円または2000円を加算し，バリアフリー設備の整備費に充てる．なお，通学定期券は対象外とし，小児旅客運賃は，鉄道駅バリアフリー料金加算後の大人の半額とする．料金制度の活用は，2023（令和5）年3月27日（月）からの予定で，鉄道駅バリアフリー料金を加算した運賃に関する詳細は，後日改めて発表する．

一部写真は西日本鉄道提供